みなさんはウェッジ何本入れていますか?
管理人は現在は3本体制ですが、2本の時も4本の時もありました。
ラウンドのスコアを決めるのは、100yd以内のショートゲームといっても過言ではありません。
そこでのショットをカバーするのは、ウェッジと呼ばれるショートアイアンよりさらに短い番手です。
何本いれる?とか、選び方とか分からないよ
私も色々悩んできたところでもあり、まだ決まり切っていない部分です。
スコアに直結する大事なセッティングとなりますので、基本からじっくりお届けします!
ウェッジってどんなクラブ?
まず、ウェッジの定義ですが
と言われています。
ただ実際に売られているアイアンセットを見ていると、5番アイアンからPまではセットにされていることがほとんどです。
なので、まめゴル的には、P(ピッチングウェッジ)までをアイアンセットと考え、それ以下の番手をウェッジと呼ぶことにします。
管理人おすすめのアイアンセッティングの記事については、コチラ
さっそく見ていきましょう!
1.ウェッジは何のために入れるのか?
どんなゴルファーでも、入れているクラブの一つがウェッジではないでしょうか。
アイアンで補えないことはありませんが、ゴルフはカップに近付くほどショットの精度が求められます。
飛距離にもよりますが、概ね80~100yd以内のショットはほぼウェッジの担当です。
ウェッジの守備範囲について、見てみましょう。
①:バンカーショット
一番頭に浮かぶのは、ここかもしれません。
「SW」や「S」と書かれたウェッジは「サンドウェッジ」と呼ばれ、以前はどんなアイアンセットにも入っていました。
今は別売りが当たり前になっていますが、必ずキャディバッグに入っているクラブです。
ハザードであるバンカーからの脱出用で、ウェッジは利用されます。
管理人の鬼門!バンカー
②:80~100yd程度のショット
管理人の場合、Pの飛距離が125ydとなります。
その場合、例えば110yd、100yd、80yd、75yd程度のショットを何で打つかということになります。
Pや9番アイアンのハーフショットなどで距離を合わせる場合もありますが、できれば「普通に打って距離の階段を作りたい」です!
そんな時、徐々にロフト角を大きくしていくことで距離の階段を作ります。
P | A | 54 | 58 | |
ロフト角(°) | 45 | 50 | 54 | 58 |
飛距離(yd) | 125 | 110 | 100 | 85 |
クラブ本数はパターを除いて13本という縛りの中で、管理人が一番本数を入れたいのはこの飛距離です。
本当なら60度も入れたいところなのですが、そうなると5Wや3Wを抜く必要が出てしまいます。
他のクラブと同じ振り方(普通のショット)で、ターゲットを狙いにいく距離ですので大事な役割です
③:アプローチ
どこからがアプローチは難しいですが、管理人は75ydからショートゲームと設定しその範囲はアプローチだと考えています。
アプローチとは、グリーンにどうやってボールを落とし、カップにどのルートで近付けるかというショットです。
具体的にはロブ、ピッチショット、ピッチエンドラン、ランニングアプローチなどがあります。
どんな風にボールを運ぶか、想像力で空間に点線を描きできるかぎりカップに近付ける「まさにスコアメイクの鍵」です。
この時にロフト角だけでなく、ソール形状、バウンス角など様々な要素で、上に書いたアプローチの種類に適したウェッジがあります。
ココこそウェッジの主戦場とも言えますが、ウェッジで打つことにこだわり過ぎてミスをすることが一番怖いです。
すぐそこにカップがあるのに、ザックリやホームランをすると「ポッキリ」と心が折れる音がします。
このミスを減らすのがスコアアップの秘訣
本題からは外れますが、7番アイアンやピッチングを使うランニングアプローチなども使いましょう!
リスクの小さい攻め方を選択することが、スコアアップの秘訣です!
2.アイアンと同じメーカーにすべきか?
自分でしっかり選ぶ目を持っていたり、愛用のウェッジは変えられないということであれば別のメーカーやシリーズにすることも良いと思います。
でも、基本的には同じシリーズのものを使いましょう。
構えた時の感じが同じであったり、バランスが整えられていたりと番手間の繋ぎがメーカーで考えられているからです。
ただ管理人はグリーン周りを58度でほぼ補うので、アイアンセットを変えても58度だけは「手に馴染んだ」前の別メーカーのものを入れていました。
ちょとパター選びと、感覚が似ているかもしれないね
それほどこだわりがなければ、同じシリーズで揃えましょう!
3.ウェッジの重さってどうするの?
ピッチングと同じか重くしましょう!
軽すぎるのはオススメしません
私の場合は別々に揃えていったものなので、重さやシャフトの長さはしっかり合っていません。
ただ基本の考え方としては、クラブが短くなっていく時は重くしていくのでセオリー通りと言えます。
加えて、手元の浮きを防止するために若干重めにしていくと振りやすくなります。
逆にピッチングより軽くしてしまうと、アプローチが一定しなくなる恐れがありますのでせめて同じ重さまでにしましょう。
4.ウェッジのバランスはどうするの?
好みで決めて良いと思います。
基本的にはアイアンと同じバランスになると思いますが、管理人は上の画像のとおりアイアン「D3」、ウェッジ「D0」とウェッジを軽くしています。
理由はウェッジのヘッドが走ったりしないようにと思っていますが、そんなに気にする必要はないと思います。
ただアイアンと較べ極端にヘッドが効きすぎていたり、重さを感じないようだったら見直す必要があります!
実際に選んでいこう!
0.選定の手順
お持ちのピッチングのロフト角を調べます
今のセッティングで何本ウェッジが入れられるか考えましょう
どんなアプローチをするかで考えましょう
それぞれのウェッジの役割を考え決めましょう
必要に応じ、ライ角なども合っているか確認します
流れに沿って、見ていきましょう!
1.ピッチングのロフト角を調べる
アイアンセットのピッチングのロフト角を調べましょう。
メーカーホームページなどで調べても良いですが、出来れば練習場の工房などでリアルロフトを測ってもらうと完璧です。
すべての元になるのがこのピッチングのロフト角ですので、しっかり確認しましょう。
2.ウェッジを何本入れられるか考える
いよいよ選定に入っていきます。
今回は管理人のアイアンセット、ピッチングのロフト角「45°」を中心に考えてみます。
ピッチングのロフト角は「管理人調べ」では、37~47°ほどの幅がありました。
これを3つのグループに分けて、検討します。
①:42°以下の飛び系アイアンの場合
②:45°以下の普通アイアンの場合
③:47°程度の寝たアイアンの場合
ウェッジの本数を増やすと、3Wや5Wなどの上の番手が入れられなくなる場合があります。
そうなった場合、まめゴル的にはウェッジ優先でセッティングすべきと考えます。
コースで何回出番があるか分からず、成功確率の低いフェアウェイウッドを数本入れるより、何yd余るか分からないショートゲームで自信を持って通常の振り幅が計算できるクラブを入れるべきだと思うからです。
①:42°以下の飛び系アイアンの場合
ピッチングのロフト角が40°ほどとなると、管理人のアイアンであれば9番アイアンになります。
この場合は必ずピッチングを除き、最低3本のウェッジを入れましょう。
本数に入れる余裕がなかったとしたら、フェアウェイウッドなどを抜いてでもウェッジを3本入れるべきです!
ピッチングの代わりになる45°前後の1本を入れましょう
あとでも述べますが、100yd付近を飛ばすクラブが無いと、スコアアップは望めません。
基準となるクラブとして入れましょう!
②:45°以下の普通アイアンの場合
管理人のセットと同じロフト角です。
この場合は出来れば、3本。セッティング的に別の番手の方が優先度が高ければ、2本のウェッジを入れましょう。
「48-52-56」
「50-54-58」
などが候補に挙がると思います。
③:47°程度の寝たアイアンの場合
この場合は、ウェッジ2本が基本になると思います。
またある程度、中上級者用のクラブとなっていると思いますので、こだわった3本目のウェッジを入れるというのもありだと思います。
3.一番ロフト角が寝たクラブを決める
これが難しい!本当に難しいです。
候補は、3つあると思います。
56°・58°・60°
管理人のオススメ順に、お伝えします。
基本的に一番ロフト角が寝たクラブは、バンカーで使います。
58°や60°でのバンカーショットは、距離が出ず案外難しいものです。
またアプローチの際、56°はプロのようなロブショットを打つのには不向きですが、ロフトが立っている方がミスショットが少なくなります。
3本の中で一番ロフトが立っていて、バンカーから距離を出せる56°は初級者には特にオススメです。
56°と60°の間のロフト角なだけあり、中間的な性格を持っています。
アプローチではロブショットを打つこともでき、万能タイプな性能を持っています。
一方やはりロフトが寝ていることから、リーディングエッジに当たるトップなどが起きやすくミスが起きやすい傾向があります。
あごの高いバンカーからもフワッと出すことが出来、ロブショットも打ちやすいです。
ただラフからのショットでボールの下を通ってしまう「だるま落し」やリーディングエッジにあたるトップが起きやすいピーキーな性格を持っています。
54°や56°と一緒に使うのであれば最高ですが、2本体制の1本を60°にするのはよほどの上級者以外は避けた方が良いと思います。
バンカー専用機もオススメです
ここまでの検討で、入れるウェッジのロフト角はほぼ決まると思います。
例えば、こんなセッティングはどうでしょう。
- ①:42°以下の飛び系アイアンの場合
-
ピッチングが42°で、一番寝たロフトを58°とする場合
・47°、52°、58°の3本体制
- ②:45°以下の普通アイアンの場合
-
ピッチングが45°で、一番寝たロフトを56°とする場合
・50°、56°の2本体制
ピッチングが45°で、一番寝たロフトを58°とする場合
・50°、54°、58°の3本体制 ※管理人使用
- ③:47°程度の寝たアイアンの場合
-
ピッチングが47°で、一番寝たロフトを56°(58°)とする場合
・52°、56°(58°)の2本体制
ピッチングが47°で、一番寝たロフトを60°とする場合
・52°、56°、60°の3本体制
・52°(54°)、60°の2本体制
いずれにしても、ウェッジ間のロフト角の開きは、4~6°(最大8°)程度とすべきです。
あまり離してしまうと、振り幅などで調整することになるので上級者以外にはオススメできません。
またもう一つの観点として、
普通に振って、100yd飛ぶクラブを入れましょう!
ピッチングも含めたクラブ(人によっては9番なども)で、100ydピッタリが打てるクラブを入れると練習でもコースでも役に立ちます。
Hスピード | 37~39 | ~41 | ~43 | ~45 | ~47 | ~49 |
ロフト角 | 46° | 48° | 50° | 52° | 54° | 56° |
上記の表はあくまで目安です。
よくウェッジをマンぶりしている人を見ますが、もともとそういうクラブではありません。
実際にゆったりとした一定のリズムで振ってみて、100ydピッタリを打てるクラブを選びましょう。(管理人の場合、54°です)
ライ角やシャフト、バウンス角、総重量など色々な要素が飛距離には絡むので、実際に打つのが一番です。
100ydピッタリのクラブがない場合は、ロフト角の調整という方法もあります!
管理人は、54度を55度、58度を59度にロフト角を1度寝かせて使っています。
練習場に併設された工房などで頼めば、1本500~1000円程度で行ってくれるので検討してみましょう。
軟鉄のウェッジなら、基本的には2度までは曲げられます。(メーカー推奨)
一緒にライ角の調整をする人もいますが、まずはライ角は同じにしてもらいました。
パターを打たずに買う人は、あまりいないと思います。
ウェッジもそのイメージで、たっぷり試してから購入しましょう!
4.バウンス角・ライ角を考える
①:バウンス角
バウンス角とはソールに付いている出っ張りですが、違うバウンス角のものを見較べても「見た目では」分からない程度の差です。
簡単に言うと、バウンス角が大きい方(ハイバウンス:12°以上)がバンカーから出しやすく、ショットでソールが滑りやすくなります。
一方、バウンス角が小さい方(ローバウンス)が操作性が高く、芝が薄くてもボールを拾いやすくなります。
どちらが良いとは言えませんが、
- ダフリが多い場合は「ハイバウンス」、トップが多い場合は「ローバウンス」
- バンカーから出ない場合は「ハイバウンス」、飛び過ぎてしまう場合は「ローバウンス」
- ハンドファーストが強い人は、「ハイバウンス」、レベルブロー(シャフトが垂直)な人は「ローバウンス」
など、自身のスイングやミスに合わせて選ぶとスコアに効果てきめんです!
52-56-58の三本体制で使ったり、52-56,52-58の二本体制で使ったりとコースに合わせて使っていました
下のアイアンセットのピッチング(47°)に合わせたセッティングです
バウンス角とロフト角の組み合わせで、それぞれのウェッジに特性を持たせていました。
52°:9°(ローバウンス):ショット優先
56°:12°(ハイバウンス):バンカー優先
58°:9°(ローバウンス):ライが悪い箇所でもアプローチ優先
②:ライ角
ライ角は、ヘッドをソールした時のシャフトの角度を言います。
フラットにしていくと、シャフト角度が倒れヘッドが身体から遠くなります。
逆にアップライトにしていくと、シャフトが垂直に近くなり、ヘッドが身体に近付きます。
また身長によっても変わります。(背が高い人はアップライト気味、低い人はフラット気味になります)
一般的には長いクラブほどフラットになり、短いクラブほどアップライトになっていきます。
ことウェッジでは、このライ角が重要です。
上で書いた「バウンス角」は、ライ角が適正でないと上手く機能しない点と少しの方向性のミスが許されないからです。
#5 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | 52 | 58 | |
ロフト角° | 27 | 30 | 34 | 38 | 42 | 46 | 52 | 59.5 |
ライ角° | 60 | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 64 | 66 |
ウェッジはボールの近くに立ちたいので、ライ角を立てています
また高速グリーンの対応のため、58度はさらにロフトを寝かしています
適正なライ角を見付けるのはなかなか難しいので、クラブフィッティング等で調べてもらうのが確実です。
どうしても自分で調べたい場合は、以下を参考にしてみて下さい。(私はこれでやっています)
- ラウンド中のショットでソールを調べる
- ・全体が汚れている→適正
・トゥ側が汚れている→アップライトに調整
・ヒール側が汚れている→フラットに調整 - 出球を確認
- ・右へのミスが多い→アップライトに調整
・左へのミスが多い→フラットに調整
あくまでも目安ですが、傾向は分かると思います!
上の私の56°のセッティングをさらに発展させ、専用機を選ぶのも面白いです。
私はゴルフを始めた当初、バンカーが苦手で専用ウェッジを入れていました。
DW-118の56°や58°は、バンカーが苦手な方に特にオススメです。
何も考えず、普通にアプローチするように振れば簡単にバンカーを脱出できます。
バンカーの苦手意識が無くなると、アプローチのヘッドアップが減りスコアに直結します!
ほかにもアプローチ専用機として、管理人が使っていたチッパーも選択肢に入れるとスコアが確実に良くなります。
5.実際に選定する
今までのステップで、セッティングすべき本数、ロフト角、バウンス角は決まったと思います。
あとは実際にモデルを確認し、試打してみてください。
今はキャビティのウェッジもありますし、グース・ストレートネックや小顔・大顔、様々な選択肢があります。
またソールも複合的に削られており、開いて使いやすいものやオートマチックに打てるものなど性格も違います。
できるなら、本芝の上で試したいところだね
管理人のエースアイアンであるAF-505に合わせ、ハイバウンスでワイドソールの優し目なウェッジを選択しています。
また45°のピッチングと間が開きすぎてしまうので、50°のAW(アプローチウェッジ)を入れています。
つまり、「45-50-54-58」というセッティングとなります。(4~5°刻み)
50°についてはウェッジ側から同じシリーズの50°を選ぶか、アイアン側から同じシリーズのAを選ぶか迷いました。
私はアイアン側から選びましたが、ウェッジ側から選ぶのも良いと思います。(ショットを優先しました)
とにかく実際に試打し、自分の手足になるようなウェッジを選んでください。
特に54°、56°、58°、60°あたりの「グリーン周りから使うウェッジ」は特に、ご自身との相性を確かめましょう!
繰り返しになりますが、56°のハイバウンスを自信を持ってオススメします!
まとめ
今回はセッティングで必ず悩むウェッジについて、まとめてみました。
本当はアプローチの打ち方から、向いているウェッジをまとめたりもしたかったです。
君じゃ、お手本動画撮れないじゃない
14本のセッティングには、色々な考え方があります。
でも、
フェアウェイウッドから考えるのではなく、ウェッジから考えてみる
ウェッジから考えて、セットのピッチングのロフト角を考えてみる
そんな考え方があっても良いと思います。
もう一つの観点として、管理人のベスト更新ラウンドのスコア内訳を見てみると、ウェッジも含めたショートゲーム数の重要性が分かります。
・ウェッジ以外のショット数:35(ウッド2,UT1,Pまでのアイアン7の計10本。1本あたり@3.5打)
・ウェッジ(52°以下)のショット・アプローチ数:17(52,56,58の計3本。1本あたり@5.6打)
・パット数:32
パット数の重大性がよく分かると共に、ショートゲームにおけるウェッジの重要性が分かります。
特に10回使用している58°は、パターに次ぐ使用頻度となっています!
これからは、バカみたいにドライバーばかり振り回すのを止めるよ…
管理人もこれからは、セッティングも練習でも「もっとウェッジを中心にしよう」と思いました!
今回は、「まめゴル的ウェッジ選択方法」をお届けしました。
みなさんもご自身に合ったウェッジを見付け、セッティングや練習の中心に据えてみてください。
きっと劇的にスコアが改善しますよ!
更にアプローチを追求すべくMOZウェッジを採用しました
お助けウェッジの何が悪い!