管理人は、今まで一度もレッスンやスクールでゴルフを習ったことがありません。
元来「習うより慣れよ」の考え方なので、自然なことではあるのですがゴルフに限ってはそうは問屋が卸しません。
なぜなら、「教え魔」がいるからです。
もちろん感謝はしているのですが、ゴルフを始めた時に教わったことでその後の上達を妨げた要素がいくつもあります。
失礼な男だね
教えてくれている方はそのスイングをモノしているので、上手な方も多いです。
ただこれからゴルフを学び、上手くなっていこうと思っている方にとっては「有害」なアドバイスであることも否定できません。
私は独学でやっているといったら、多くの教え魔から数々のスイング理論を強要されました…
独学であるがゆえに、スイングを弄ばれた管理人から「スイングについて間違って教わったこと」をお伝えします。
ゴルフはどうやって習うべきか?
独学の私が言うべきではありませんが、まず考えてみましょう。
①.スクール
当然ですが、私でもこれをオススメします。
これからゴルフを始めるという方は、まず素人ではなくレッスンプロに習いましょう!
管理人の場合、行きたくなかったのを無理やり連れていかれた関係でお取引先の先輩に教わることになってしまいました。
自分からスクールに行こうなんて熱意はなかったもんな
細かいことは分かりませんが、レッスンに行っている人でスイング迷子になる人も見受けられます。
以下に気を付けて、選んでください。
- 通い放題など、先生が決まらず習っている
- 多人数相手のレッスンで時間が短く、毎回のアドバイスに一貫性がない
- そもそもレッスンプロのレベルが低い(理論が古い)
- 長く通わない
②.我流(自分)
当然悪いことが多々ありますし、いきなり最初からすべて我流というのも難しいと思います。
ある程度スイングをやってきてからなら、私は悪い部分だけではないと思っています。
- 自分のスイングを一番知っているのも自分
- 動画やアプリなどで、ある程度のスイングの客観視ができる時代
- タイミングや時間を気にすることなく、いつでもできる
③:素人レッスン
調べたことはありませんが、ゴルフを始めた方の9割以上はこの形ではないでしょうか。
仕事などでゴルフに誘われる→上司や先輩に相談する→打ちっぱなしに連れて行ってくれる→スイングを習う
自然な流れだ
ここまでは全く問題ありません。
この初回の練習でゴルフに興味を持ち、その後すぐにレッスンなどに通い始めれば良いのです。
毎週のように、仕事終わり練習場に連れていかれたなぁ
管理人のようなケースが、一番危険です。
その方の独自理論も含め、体形に合わないスイングを教えられる可能性もあります。
私は幸い背格好は似ていましたが身体の柔軟性に大きな差があり、教えられたスイングを結局マスターできませんでした。
2年ほど教わったその方(師匠)からの、今となっては間違った教えをお伝えしていきます。
間違った教え 10位から6位
番外編:グリップは「インターロッキング」でないとならない
(右打ちの場合)左手の人差し指と中指の間に右手の小指を差し込むグリップ
オーバーラッピンググリップと2大勢力。
最初に教えるものとして別のグリップを教えるべきだったかと言われると否定はできませんので、番外編にしました。
ただグリップは他にもありますし、手の大きさや性別などで合うグリップは異なります。
他にも指を痛めたり、まめができたりとやむを得ず変えなければならない場合もあります。
私は小指と親指を痛め、今はベースボールグリップです
「これしかない」ではなく、他のグリップもあることを覚えておいて欲しいです!
10位:最初はトラック2台分ボールを打て
部活のような練習だった記憶が、甦ってきました。
毎回仕事終わりに打ちっぱなしに行って2時間超、たまに師匠からスイングのアドバイスを受け、あとはただボールを打っていました。
毎回4,500球は打っていたと思います。
そのうちマメができ、破れ、いつもおしぼりを真っ赤にしていたことを思い出します。
スポーツである以上、最初の型を作るのはとても大切ですし、それには反復練習が効果的です。
私なら、素振りをオススメします!
最初からボールを打とう、遠くに飛ばそうと思ってしまうことで、ゴルフの上達は間違いなく遅れます。
お金も少なくてすみますし、ぜひ素振りメインで最初は覚えましょう!
無駄に球数を打つことを勧めないだけで、コースに出る前にしっかり練習量を確保する師匠の考えは大賛成です。
私はこのおかげで、早く100を切ることができたと思っています。
9位:スイングは3番アイアンで作れ
結果的にスイングはできあがったかもしれませんが、かなりの忍耐と努力が必要でした。
師匠は、「一番難しいクラブは3番アイアンなので、打てれば他のものはなんでも打てる」という考えでした。
否定はしませんが、遠回りです
もちろん最初からドライバーばかり教える人もいるので、それよりはマシですが、やはり短いクラブでスイングは作るべきだと思います。
- 長いクラブでは、ボールから離れて立つことになる
- 離れると横ぶりから、ゴルフを学ぶ
- スイングの基本は、(管理人は)縦ぶりだと思う
- 長いクラブだとスイングより、ボールを遠くに飛ばすことに注力してしまう
- 短いクラブで、身体の近くをグリップが通ることを最初に学ぶべき
※管理人はピッチングウェッジや9番で学び、その後150yd飛ばすクラブでやることをオススメします
外国はパターから教えるところもあるそうです。
さすがに進んでいますね。
8位:アプローチはあとで良い
師匠は飛ばし屋で、フェアウェイから3番アイアンで2段ロケットのようなショットを打ち、私の憧れでした。
本人はシングルプレーヤーだったので、コントロールショットなどもとても上手でした。
でも、アプローチがお世辞にも上手ではありませんでした。(パターはものすごく上手かったです)
そんなこともあってか、師匠が教えた兄弟子たちは総じてアプローチが下手でした。
そもそもアプローチを教わった記憶がない
そして恐ろしいことに、今でも師匠ならびに兄弟子たちはアプローチが下手です。
ロングゲームと呼ぶのか分かりませんが、飛距離至上主義であるがゆえにショートゲームを軽んじているところがあります。
なので、ドライバーで300ydフェアウェイキープしても、上がるとダボだったりします。
まさに君じゃない
今私が思う学ぶべき順番は真逆で、パターやアプローチから学ぶべきだと思っています。
これも家でもできますし、飛躍的に上達スピードが速まります。
7位:左腕は曲げるな
これもイメージとしては、間違っていません。
左腕を曲げろと教わったら、それも違います。
ですが、左腕を「ピーーン」と伸ばすと私は思ってしまったので、間違った教えでした。
絶対的なものとして、ゴルフスイング中に上半身にはなるべく力を入れないことが肝要です
「左腕を伸ばすことで、同じ場所にヘッドが下りてくる」と、師匠からは習いました。
間違ってはいませんが、左腕をピーーンと伸ばすには上腕に力を入れる必要がでてきます。
これによる弊害が怖いです。
- 腕全体がロックされたような状態になり、ヘッドスピードが上がらない
- 腕だけでなく、腰の動きも制限されるので浅いトップになってしまう
正しくは、「左腕は力を入れず、曲げないようにする」が良いイメージです
6位:左手親指を上に上げてコックしろ
これも私の理解が足りなかったことがあります。
決して間違ったことを言ってはいないのですが、伝え方にも問題があります。
管理人が教わった「コック」とは、左手の親指をこんな感じに立てる動きです。
このコックをすることでシャフトが立つのですが、これだけだとシャフトが立ちすぎ、いわゆる「アウトサイドイン」のスイング軌道になりやすくなってしまいます。
同時に「ヒンジ」と呼ばれる、ビンタするような手首の横の動きを加えることで、適正な手首の形(カーリング、バウドリスト)とトップの位置(縦すぎず横過ぎない位置)に収まるのです。
このコックのみのスイングで、ずっとスライスヒッターから逃れることができませんでした。
これから学ぶ方は、特にドライバーで「ヒンジの意識」を必ず持ってください!
間違った教え 5位から2位
管理人が間違ったことを教え(られた)て頂いた順に並べているので、ここからは恨み言がひどくなります。
5位:ゴルフは2軸で飛ばせ
これも間違っている教えではないんですが、私に合わなかったので長く遠回りする原因になりました。
師匠は常々、体重移動やバンプ(腰の横移動)の重要性を教えてくれました。
ただあとで述べる「下半身を動かすな」「頭を動かすな」「左右の壁」も同時に教えたので、私は正直訳がわからなくなってしまいました。
雑にまとめると、(右打ちの場合)テークバックで右足体重になり、左足に体重移動しながらダウンスイングに入る「横の体重移動の大きいスイング」です。
逆は体重移動が少なく、左右の股関節内の狭い軸で回る「1軸スイング」です。
また下の記事にある「4スタンス理論」では、池田プロは「B2(2軸向き)」、管理人は「A2(1軸向き)」と見事に分かれています。
師匠が4スタンスでどのタイプかは知りませんが、パーシモン時代のスイングは2軸が基本だったようです。
師匠もタイプにかかわらず、2軸でゴルフを学んだんだと思います。
このように身体やタイプに合わないスイングを教えてしまうことこそが、素人レッスンの一番の問題点です。
レッスンプロが必ずあなたに合ったスイングに導いてくれるとも言い切れませんが、自分のスイングしか教えられない素人よりは良いと思います!
スイングは、覚える最初が肝心
4位:スイングは左右の壁を崩さない
私が教わったのは、こんな感じでした。
左足は少し浮かせた感じで、しっかりと右足側に全体重を乗せる
この時右ひざは外側(横)にずらさない(右の壁)
腰は回すのではなく平行移動し、左ひざ外側のライン(左の壁)に腰を当て、そこから回転する(左軸)
そのまま左ひざを外側に逃がさず、我慢する
手首を返し(右手が上になるようにフェースローテーション)、フォローを取る
「膝を逃がさない」、このフレーズを延々言われました。
書いてみると分かりますが、5位の「2軸スイング」のポイントを教えてくれていたんですね。
先に上げた池田プロのスイングが、お手本です。
このスイングは身体が柔らかくなければ、できません
特に足首や股関節、腰の柔軟性はマストになります
左右の壁は不要だということではなく、厳密にやりすぎなくても良いと思います!
3位:頭を動かさない
これも繰り返し怒られた言葉です。
レッスン時も、おでこを壁につけ素振りさせられました。
またラウンド中のミスも、ヘッドアップとコレが原因だと何度も言われました。
でも、間違いじゃないよね
たしかにそうなんですが、私は意識する点が違う気がします。
- 顔を横に回す(チンバックなど)
- ダウンスイングでの沈み込み
私は頸椎あたり(頭の後ろ側)が動かなければ、多少頭や顔が動いたって良いと思っています
特に管理人のように身体の固い人間が、顔も頭も全く動かさずバックスイングしたら、まともなトップは作れません。
またヘッドスピードを最大化するには、頭の上下動は欠かせないと思っています。
再現性との狭間で苦しんでいますが、ドライバーショットはこの考え方で練習しています。
2位:下半身を動かさない
今でも覚えているシーンがあります。
師匠の事務所の会議室で、スイングの極意をよくある消しゴムで教わりました。
消しゴムの下を左手で持って固定し、右手で上側を持ってねじっていったのです。
そしてこれが、「ゴルフの下半身と上半身の動きだ」と。
下半身は固定して動かさず、上半身をねじり上げることで生じる「捻転差」でパワーが作られるという教えです。
これも間違ったことは言っていないのですが、私にとってはこのシーンの印象が強すぎました。
下半身を固定することだけに意識がいってしまい、浅いトップになり、さらには腕だけ使ったオーバースイングになってしまいました
オーバースイングの矯正に
下半身はあまり動かさない方が良いですが、ある程度自然に動く方が今のゴルフ理論に合っています。
昔にゴルフを習った方は、自分は動いているのに人には「下半身を動かすな」と言う傾向が強いので気を付けましょう!
毒吐くね
間違った教え 栄えある第1位は?
本題に入る前に、管理人の尊敬するゴルファーである「フレッド・カプルス」の言葉を引用します。
私が師匠から教わったことは、真逆でした。
昔のプロゴルファーがやっていた2軸のスイングが、唯一解のスイング。
これをマスターするしかない。
柔軟性がない管理人が、消しゴムをひねり上げるような体勢から頭を動かさずバンプする
今やっても、とても出来るとは思えません
人間の身体の作りや、身長、性別などは、各自違います。
上で取り上げた「4スタンス理論」も同じです。
ゴルフを長く楽しみ、プレッシャーのかかった状態で実力を出すためにも、「自分の身体に合ったマイスイング」を探しマスターしましょう。
まとめ
今回は、管理人が今までしてもらったけど「間違いだったアドバイス」についてお届けしました。
教わった事自体は感謝していますし、今になって正しかったと思うことも多くあります
一番危険だと思うのは、一貫性のないアドバイスを聞くことです。
練習場や、ラウンド中に会う特に初めて会う「教え魔」には、十分注意しましょう。
特に責任を取るわけでもないのに、好き放題勝手なアドバイスをされる可能性があります。
できれば一人師事する上級者、レッスンプロを決め、同じ人から出る言葉を聞きましょう。
私は色々「教え魔」の方のアドバイス、パーゴルフなどの週刊誌、YouTubeと、ありとあらゆるものを混ぜ合わせた結果、長期低迷しました。
「混ぜるな危険」だね!
皆さんはある程度長い期間続けて見てもらえる方に教わり、その方を信じて練習を続けましょう!
それが長い目で見ると、一番最短距離になると思います!
他の人には合っても、自分には合わないレッスンプロということも多々あると思います。
レッスン体験会などを通じ、相性の良いプロを探しましょう!
こんなの待ってた!