今まで色々なスポーツをやってきて上達に必要なのは、「最初は型を作ること」だと思っています。
上手い人の基本動作を真似をして、まず型を作る。
そこから、実際にボールを使ったりプレッシャーを与えたりして慣らしていきます。
なぜか、ゴルフは最初からボールを打ってしまいますよね?
たしかに!
そこから我流で色々なスイングを始め、バーディーが欲しいと浮かすアプローチを覚え…
長期低迷の始まりです。
型を作る時にやってはいけないことは、結果を求めること!
目の前にボールは置かず、球を打つ練習でも行く先は見ないことが大事です。
そして、まずは無心に素振りでスイングを固めましょう。
早くボールを打ちたくなりますが、やみくもに打つよりお金もかからないし上達も早くなりますよ!
なぜ素振りが大事なのか?
私はゴルフを始めた時が、一番スコアが良かったです。
それは何も考えず、見本のとおり無心に振っていたからだと思います。
デビューラウンドで7ホール終え2オーバーだった時みんなに驚かれましたが、自分自身は何も考えていなかったので「ゴルフって簡単なんだな」と思っていました。
ひどい、思い上がりだね
その頃仕事が忙しくあまり練習にはいけませんでしたが、素振りは毎日のようにしていました。
ボールを思い描くことすらせずに、下半身を動かさずトップをしっかり決めることだけ意識してやった記憶があります。
素振りの意味
ゴルフスイングとは、結局のところ
この5つのステップで成り立っています。
どれも大事なステップなのに、目の前にボールがあるだけで「ボールをインパクトする」のみになってしまうんです。
①の次にヒョイッと上げ、④で終わりって感じです
さらに出球が曲がったりすると、「右に曲げない様にグリップをこうしよう」。
距離が出なければ、「もっとトップを大きくしよう」とか、始まってしまいます。
そんなことより、まずスイングの型を学ぶために「素振り」で他のステップを正しく学ぶ必要があります。
・ボールを打とうとすると、他のステップを無視しインパクトだけに注力してしまう
・ボールを置かない「素振り」なら、等しく5つのステップを学べる
素振りのやり方
1.素振りする場所
素振りで大事なことは、クラブを振れるスペースを確保した場所でやることです。
コンパクトなスイング練習であれば、上の記事の様に狭い場所でもやれますがある程度慣れてからにすべきです。
縮こまったスイングにならないように、なるべく広い場所でやりましょう。
スペースに余裕がない時は、持つものを短くすれば解決!
2.持つべき得物
もちろん、クラブがベストです。
が、使い方によってはもっと良いものがたくさんあります。
タオル
室内練習でよく言われるもので、タオルはどこにでもあるので利用しやすいです。
フェイスタオルかスポーツタオルと言われる1m前後のタオルの先端を固結びにして使います。
反動を使って上げるのではなく、ボディーターンでしっかりフォロースルーまで振り切りましょう!
ティーチングプロ2
商品名はなんでも良いのですが、素振り用の重いショートクラブです。
短く室内で振れるのは良いところで、毎日気に入って使っています。
ただ理想を言えば、しなりを感じられる方が良いと思います。
ワンスピード
これも昔からある練習器具ですが、しなりを感じられるところが良いです。
私は持っていませんが、短いやつを狙っています。
軽い方をグリップして、体幹を鍛える。重い方をグリップして、速いスイングを練習する。
両方できるのが、「ヘビーヒッター」のメリットです。
広い場所で練習できる人は、ショートではなく長い商品を選びましょう!
バット
これも定番ですね!
体幹も鍛えられるし、長さも手ごろです。
ただこれもしならないので、上に上げたワンスピードに劣ります。
3.素振りで意識すべきこと
さきほどのステップごとに見ていきましょう
・アドレスの仕方は各自自分のスイングであると思いますので、チェックしてください
・注意すべきは①重心、②ひじの向き、③グリップ、④肩の向き、⑤前傾姿勢
・何度も鏡や動画を見て、確認すること
※②ひじの向きは、なるべくお腹
※まずはグラグラしないことを心掛けましょう
・フォワードプレスの動きを取り入れる(止まったところから上げない)
・腕だけで上げず、胸の動きと腕を同調させる
・左わきを閉じ、左ひじをつっぱらず伸ばす(右ひじをすぐ折らない)
・右腰を横に動かさず、右尻を後ろに引くイメージ
・左手首の角度を保つ
・頭の位置は変えないようにする
・お尻を左後方に動かすタイミングは各自違うので、チェック
・左手首の角度を保つ
・右手ではなく、左腕で打つようにする(左ひじの向きをアドレスに戻す)
・左手首の角度を保つ
・左ひざが伸びても、頭の高さは変えない
・右足の上に頭が残るイメージで
・伸びあがらない(前傾姿勢を保つ)
・左ひじをすぐ折らないで伸ばす
・へそを飛球線方向に向けるまで振り切る
・左つま先が上がったり、開いたりしても良いので振り切る
・右足の太ももが左足の太ももに寄る
・フィニッシュでカッコ良く決まる(決めるのではなく決まる!) ←管理人はできていない
左手首の角度を保つことが大事なんだね
全体として、とにかくゆっくり素振りすることを心がけましょう!
最初からすべて通しでやれなくても、ビジネスゾーンと言われる9時3時の部分(スイングの下半分)だけでも問題ありません。
ボールを打つためではなく、スイングという型を学ぶつもりでやりましょう。
慣れてきたら、ワンスピードなどを利用し素振りのスピードを上げていけば飛距離アップの練習にもなりますよ!
管理人の素振り
例によって、スイング自体はとてもお見せできるようなものではありません。
どんな感じで素振りをするかということだけ見て、スイングは参考にしないでください。
1.素振り環境
色々説明が必要な環境ですが、順を追ってご説明します。
①:マット
短い練習器具を使う場合は必要ありません。
クラブなど長い場合は、保険のため置いておいてください。
またできれば、スイングの跡が見えるマットや、足が乗る場所まであるマットがおススメです。
ボールと高さを合わせられ、ダフって動いてしまうのを防げます!
②:鏡
本当はもっと大きな姿見が欲しいのですが、家人に却下されました。
小さいですが、全体が映るのでお気に入りです。
スイング中に振りかえってトップの高さを確認したりすることがありますが、良くありません。
目線を少し動かせば見える鏡を見て、トップ位置など確認しましょう!
だんだんスイングの理論が分かってくると、正面や後ろからどのように見えるのかが気になってきます。
そこでスマホのカメラで撮影し、見返していたのですがカメラの固定など色々面倒もあります。
そこで秘密兵器を購入しました。
デカくない?
スペースが許せば、大きい方が良い!
以前から使っていた製品は持ち運びに優れる反面、鏡面が小さいため、クリアな映りは望めません。
そのため、飛球方向後方からの姿勢を上手く確認できませんでした。
シャンクは自分のせいだよな
- 大きい(1.65m✕0.6m)のに、軽い(2kg程度)
- 横幅が広い(管理人は60cmの商品を選択)
- 全身が余裕で映せる
- スタンドが付いていて、壁がない場所(飛球方向後方など)でも置ける
高さも重要ですが、ヘッドの位置などを後方から見たいので横幅が大事です。
なるべく大きなサイズを選びましょう。
特に飛球線方向後方からの見え方は、色々気付かされます!
③:ライト(LITE) シンプルマスターOP オンプレーン
Twitterのフォロワーさんが使っているのをみて、購入しました。
用途としては、アウトサイドインなり逆ループのスイングを改善し、インサイドからヘッドが入って来るようになります。
台座にマグネットで付いているプラスチックの棒の先に、スポンジの太い部分が付いているだけというシンプルな作りです。
ぶつかっても痛くないので、私は気にせずぶつかっています。
ぶつからない様に振るんじゃないの?
少し右側に置き、手がぶつからない様に振ってみましょう。
残念ながら廃盤になってしまったようなので、似た効果のある練習器具です
2.素振りしている様子
繰り返しになりますが、スイングは無視してください。
真似るな危険です。
・ボールを打つ訳でない
・型を学ぶ
・部分的な素振りでも良い
・動作を繰り返す
こちらで取り上げたチェックポイントを意識しつつ、
こんな気持ちでやっていくと良いと思います。
素振りでも起き上がりが惨いね
鏡だけでなく、スマホなどでも撮っておくと気付きがあるかもしれません。
私はどこでも設置できる三脚要らずのアームを、下記の組み合わせで使っています。
YouTubeなどに参考になるスイングは、たくさんありますのでご自分に合うスイングをイメージしながら素振りしましょう。
まずは真似ることが上達の近道です。
自分に合うスイング探しはこちら
3.番外編
素振り用という訳ではないのですが、興味をひかれた物があったので購入してみました。
スイングパッドという商品で、厚くて少し硬いスポンジという感じです。
乗ってスイングすると姿勢を保つのが大変なので、体幹が鍛えられます。
公式によると、これでよろけず振れる範囲が自分のスイングらしいです。(さすがにそうは思えませんが)
スイング中のバランスを保つ練習にはなりそうですので、今後の素振り練習に取り入れたいと思います!
管理人的には自宅での素振りの一番のメリットは、色々な練習器具を使っても恥ずかしくないことです。(笑)
他人の目があるなかで練習器具を使うのは、強いメンタルが必要ですのでまずは家で使ってみましょう!
まとめ
今回は、「素振りのすゝめ」をテーマにお届けしました。
管理人は打ちっ放しに行くと、マシンの様に打ってしまうので家での素振り練習が欠かせません。
500球とか打つ人いない
下手がためになるだけだよ
スイングをバラバラに分解し、一つずつの動きを学んでいくのは本当はあまりオススメはできません。
ただちゃんとスイングの型も練習していないのに、やみくもに球を打つだけでは上達は望めません。
一度、ボールを打つ意識は他に置いておき、スタンスからフィニッシュまでの動きをスローモーションでやってみましょう。
自分が思っているのと違う動きをしていたり、とんでもない方向にフェースが向いていることに気付くかもしれません。
特に管理人がやっているようなスイング改造をする時は、素振りをすることが大事です。
ボールを置き、出球を気にしてしまうと改造する前に戻ってしまいます。
タオルなら無料で出来るので、気軽に毎日やってみましょう!
私はスイング改造と同時に、奇麗なフィニッシュを目指し素振りを続けます。
皆さんも騙されたと思って、やってみてください。
きっと自分のスイングに自信を持てる様になりますよ!