以前、これから参考にするプロとして「トニー・フィナウ選手」「リー・トレビノ(レジェンド)」からスイングを学びました。
腰を痛めた関係でスイング練習ができず、さらに色々な選手のスイングを貪るように見ていました。
そして、ついに本当に目指すべき先生を見付けました。
それが、「フレッド・カプルス」と「田村尚之プロ」です。
4人の先生のうち、「トニー・フィナウ選手」を除いた3人はシニアプロという共通点があります。
フィジカルエリートの若手トッププロを、ヘルニア持ちの管理人が真似するのは無理があります。
私と同世代で腰痛に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にゴルフを長く楽しむスイングを探して欲しいです!
(毎回言っている気がしますが)今回こそ、スイング改造を完成させます!
更に学びたいスイングとは?
1.目指すべきスイング
管理人の目指しているスイングのおさらいです。
・300ydはいかなくても、250-70ydを狙える飛距離
・OB数を極力減らす方向性
・ダフリ、トップを減らす安定性
「トニー・フィナウ選手」は、管理人とはあまりにもフィジカルが違います。
また「リー・トレビノ(レジェンド)」のスイングは、ループスイングなので私の練習量だとマスターできない不安があります。
そこで更なる先生にご登場いただきます!
2.フレッド・カプルス(レジェンド)
1992年のマスターズ・トーナメント優勝者で、アメリカPGAツアー通算15勝を挙げているレジェンドです。
スイングに私の目指しているものが、凝縮されています。
この前傾角度こそ、求めていた形!
シニアプロの中でも飛ばし屋として知られており、まさに目指すべきスイングです。
・前傾角度が浅く、ボールが非常に身体に近い
・シャットなバックスイング
・トップがアップライト
・右ひじが開くフライングエルボー
・シャフトクロス
・ダウンスイングで左足を踏み込み、沈み込んでいる
・手首が脱力していて、スナップさせている
いつまでも見ていられるスイングだね
何より素晴らしいのは、トッププロでありながら体をねじり上げるスイングではなく、スイング全体がリラックスしていること。
管理人と違いもっと捻転すればできるのでしょうが、それをせずにスイングしているので非常に楽に振っている様に見えます。
背中や腰に故障を抱えていながらでも、脱力しつつしっかり振れていて私にとって正にお手本です。
また面白いのは、グローブを付けていないこと。
不動裕理選手も付けていなかったそうで、最近だと人気の堀川未来夢選手も付けていません。
3.田村尚之プロ
もう一人は、今までにスイング改造で参考にさせてもらっているシニアプロ、「田村尚之プロ」です。
・ほぼ直立で、ボールが非常に身体に近い
・後ろ体重のスタンス
・シャットなバックスイング
・トップがアップライト
・右ひじが開くフライングエルボー
・体重移動せず、その場で回転
・手首が脱力していて、スナップさせている
フレッド・カプルスと田村プロのスイングは、共通点が多いです。
特筆すべきなのは、二人ともシニアになってからこのスイングにした訳ではなく元々このスイングであるという点です!
長く現役でゴルフをやれているのも、身体に負担をかけづらいスイングだからと思われます。
上の記事の「直立打ち」が、田村プロを参考にしたスイングです。
熟読しました
この本を買ってスイングを勉強しましたが、特殊な考え方・構え方をする印象です。
・全てのショットで、ボールをスタンスの中央に置く
・右肩を出さないため、極端なハンドレイトで全てのショットを打つ(右腕は真下に下ろしている感じ)
・アイアンもダウンブローではなく、レベルブロー
・全てのショットをロブショットのようにヘッドを走らせて打つ
ただ「青字」の部分で管理人と非常に近い部分があり、もともとドライバーを低く打ちたいのでボールを中央に置いているので違和感はありません。
失礼ながら、ちょっとカッコ悪いスイングだよね
管理人が友人に「良い手本を見付けた」と伝えた時にも、そう言われました。
ただ私の目指すスイングは、はっきりしているのです。
・300ydはいかなくても、250-70ydを狙える飛距離
・OB数を極力減らす方向性
・ダフリ、トップを減らす安定性
・ゴルフを長く楽しめる
最後の「ゴルフを長く楽しめる」を加え、「見てくれは悪くても、強いスイング」を目指します!
管理人が直すべきところ
今までの記事から、大きく変える点はありません。
1.直すべき点のおさらい
各項目は、上の記事とかぶるので省略します。
①:オーバースイング(オーバートップ)をコンパクトに
②:腕で振らず、下半身で振る
③:地面反力を使い、振り切る
2.ゴルフを長く楽しむスイングを共存させるための変更点
・オープンスタンス → 左足つま先を外側に開く(肩のラインを揃えるため、左足は極力後ろに引かない)
・フックグリップ → フェースローテーションせず捕まえる(変更なし)
・シャットフェース → 同上(変更なし)
・ためを作る → 右ひじのフライングエルボーから切り返しで脇を締める(肘を下に落とす)
・前傾を浅くする → スタンスを狭くし、コマのように回転し遠心力を使う
・「フリップ」を使う → 手首をムチのように使い、飛距離を出す
こうすることで、距離と方向性、身体に負担が少ないという夢のスイングを手に入れることが可能に(理論上)なります。
まだまだ練習中ではありますが、さっそく実戦投入したところ一定の成果は出せました!
3.キー理論「スナップ」とは?
①:スナップ
言い方は色々あると思いますが、基本的には右手首を甲側に折った状態(右手首の背屈)でバックスイングし、インパクトの瞬間に左手首が甲側に折れるように打つ方法です。
石を川に投げる水切りの様に手首を使い、「キャスティング」などと言われることもあります。
「コック」と言われる親指側に手首を折る動き(撓屈:とうくつ)とは異なり、「ヒンジ」と呼ばれます。
反対の概念は「サム(親指)ダウン」です。
左手首を掌屈する「バウドリスト」の形でダウンブローのインパクトし、フォローでフェースターンし過ぎないように左手の親指が地面を向いた状態となり、「左手首が背屈しない」手首の使い方を言います。
②:スナップの功罪
一般的にスナップは、悪い打ち方だと言われます。
【スナップが悪い理由】
・強い球が打てない(ロフトが寝る)
・球が上がり過ぎる(すくい打ち)
・インパクトの形の前に手首のロックが外れる「アーリーリリース」になり、ダフリやトップが生まれる
私もやってはいけないスイングだと思っていました
そこで先ほどご紹介した田村プロが出ている動画です。
私は聞いてことがなかったのですが、昔に一世を風靡した「オースチン打法」と共通点があるそうです。
一般的なスイングと較べ、スナップで打つ方が良いとは正直思えません。
ですが、メリットがある人もいると思います。
・シャットフェースと相性が良く、フェースの開閉をしないので曲がりが少なくなる
・ボディーターン中心のスイングができなくても、飛距離を稼げる
・前傾を深くハンドファーストに打てない人でも、飛距離を稼げる
つまり、身体が固く腰痛持ちの管理人が、飛距離と方向性と安定性、さらには長くゴルフを楽しめるスイングを目指すには、唯一解と言っていいスイングなのです。
ただ悪癖と言われるスイングなので、管理人も注意点を決めました。
・手首のリリースは、インパクトの直前まで我慢する
・スナップで打つのではなく、自然とスナップになるイメージを持つ
・ラフに埋まっている状態など、苦手なライがあることを理解する
決まったと言いながらスイング改造を続けるのは、アマチュアあるあるだと思います。
ですが、だんだんフルモデルチェンジからマイナーチェンジに、変化が小さくなってきた気がします。
GGスイングとか、言ってたもんね
結局、特別なスイングというよりは自分が振れるスイングに落ち着いたという感じです。
皆様は紆余曲折しない方が良いので、最短距離で自分に合ったスイングを探してみてください!
まとめ
今回は、スイング改造編の集大成として「ゴルフを長く楽しむためのスイング改造」について書いてみました。
今までないものねだりを繰り返し、やっと出会えた「リー・トレビノ」おじさんのスイング。
そこから更に自分に合うスイングになりそうな、ナイスミドルの「フレッド・カプルス」。
カプルスはこう言ったそうです。
「自分流のスイング(マイスイング)をすべきだ。だからこそ安定する。」
1992年にマスターズを制した時も、「ゴルフなんて、なんてことはない。」
また、「アマチュアは、リー・トレビノのように陽気に気楽にゴルフを楽しむべきだ」とも。
プロのショットをお手本に「できないスイング」を追い求めるより、気楽に楽しみながら「自分流のスイング」を見付けるのがアマチュアの特権なのかもしれません。
私も、もっとおおらかに自分なりのゴルフを楽しみたいと思いました!
調べているうちにもっとカプルスを知りたくなり、中古で上の本を取り寄せてしまいました。
題名は「フレッド・カプルスの冒険的ゴルフ ブンブン丸」
若かりし頃、「ブンブン丸」「お気楽スポーツ野郎」と呼ばれていたなんて、更に興味が湧きました。
57歳の時のマスターズで、最大365ヤード飛ばしたこともあったそうです。
私も目指すぞ!350ヤード。