自分に合ったスイングって知っていますか?
管理人がゴルフを始めた4年前、2017年は宮里藍選手の引退などがゴルフ週刊誌の紙面を彩る中「シャットフェース」なるものがもてはやされていました。
影響されやすい管理人はさっそく練習を開始し、雑誌を左右の手の間に挟み独学で素振りをしたりしていました。
ウキウキ、ゴルフ上級者の友人にスイングを見せたところ…
なんだそれ?
そんな変なスイングで覚えちゃダメだよ!
即、そのスイングを禁止され修正されました。
友人は惚れ惚れするような奇麗なスイングなのですが、教えてもらった私は同じにならず不格好です。
その時分かりました。
この奇麗なスイングは、同じ様にやれる人と無理な私のようなのがいるんだと!
そこから自分探しというか、自分のスイング探しが始まりました。
私は奇麗なゴルフ本来のスイングをお伝えすることはできませんが、腰痛持ちの変なスイングについては詳しいです。
記事の中に皆さんに合うスイングのヒントがあるかもしれません。
自分に合ったスイングの探し方も一緒にお伝えします!
自分に合ったスイングって?
管理人が思う「自分に合ったスイング」は、本当に人それぞれです。
GGスイングの手前でもがき苦しんでいるレベルの私が、言えるものではないのかもしれません。
でも、独学で遠回りし苦しんできたからこその理論を述べていきます。
いつも前置きが長いので、スパッと本題に入ります。
自分に合ったスイングを見付ける要素は、2つあります。
①:身体的な特徴
②:現状への要望
順に見ていきましょう。
①:身体的な特徴
ゴルファーはみんな生まれ持った身体が違います。
当たり前の話ですが、人それぞれ違う身体なのに真理と言える「絶対的に正しいスイング」というものは存在しません。
身体が小さく、力がないのにデシャンボー選手の真似をしても遠回りになります。
また、身体が固く柔軟性がないのに、女子プロのスイングを真似してもこれまた遠回りです。
管理人が思う身体的特徴からの「自分に合ったスイング」は
・身体に無理のないもの
・自分の柔軟性や身長に合っているもの
・1ラウンド続けられるもの
・ある程度の期間、できれば長く続けられるもの
と考えます。
プロのスイングに憧れるのはとても大事なことですが、真似をし続け身体に無理をした結果ゴルフ寿命を短くしては本末転倒です。
【簡単な身体に合うスイングかのチェック法】
超スロー素振りをしてみて、無理があったりよろけていたら、身体に合っていません
管理人はこれで見分けています。
出来る限り遅いスローモーションのような素振りをしてみて、腰や手首の柔軟性、フラつきなど姿勢が保てないなどないでしょうか?
他には身体に痛みが出ないか、腰痛などがあれば悪化しないかもポイントです。
管理人は身体が固いので、ずっと左足のめくれが気になっていました。
でも、プロの中でも身体の固さからくる衝撃を左足をめくって逃がしている人もいるので気にする必要がないと知りました。
一番身体にスイングに影響を及ぼすのは、自分の持っている身体です!
②:現状への要望
ゴルフスイングは、結局のところ2つの相反する要望をどこで両立させるかです。
1.飛距離
2.安定性
「飛距離が足りていない」と思っている人も、どこに飛んでも良いから遠くに飛ばしたいと思う訳ではありません。
でも2つの要望の中で、優先度に違いがあるはずです。
管理人はどのスイングであっても、松竹梅があると思っています。
例えば、今はやりのシャローイングであればこうなります。
激シャローイング:マシュー先輩のようなヘッドが背中の後ろを通るローリングシャロー
切り返しシャローイング:トップから切り返しにかけてシャフトを倒すシャロー
トップ・シャローイング:バックスイング中にバウドしていきトップでシャローを完成させる
飛距離 | 安定性 | 難易度 | |
激シャローイング | |||
切り返しシャローイング | |||
トップ・シャローイング |
つまり、優先度の違いと難易度のバランスで「現状への要望」からの「自分に合ったスイング」が導かれるのです!
優先度の違い:飛距離or安定性、またはその優先度合の違い
難易度:スイング自体の習得の難しさ
安定性は落ちても良いからとにかく飛ばしたい!
練習機会は確保できる!
OBが多過ぎる。距離は犠牲にしても良いから安定させたい!
週1回の練習がやっとかな…。
ここで要望バランスに合ったスイングを選択しないと、上達は望めません。
安定性を求め「トップ・シャローイング」を選んだのに、さらに飛距離を求め無理やりオーバースイングにすればバウドリストは崩れスイングも壊れます。
こんな時はさらに飛距離を求められる「切り返しシャローイング」がベストだと思います!
まめゴル的スイング分析
今までのチェックで自分に合ったスイングだと思っても、やれなければ意味がありません。
まずスイングの類型を大別し、自分のスイングがどこに当てはまるか見てみましょう。
1.スイングタイプ
今現在、もしくは今までしていたスイングがどれかによって取り組まない方が良いスイングがあると管理人は思っています。また自分の身体的な状態によって、選ぶべきスイングがあるとも思います。
まずは自分のスイングがどのタイプか、考えてみましょう。
タイプ | 難易度 | リストターン | 柔軟性 | ||
王道スイング | 横&縦回転 | 多 | 要 | ||
手打ち | 横回転 | 多 | 不要 | ||
縦振り系 | 縦回転 | 少 | やや要 | ||
シャローイング | 横回転 | 少 | やや要 |
この中で曲者なのは、「リストターン」だと思います。
その理由をこれから各タイプを見ながら、説明していきます。
2.タイプ別診断
王道スイング
下半身と上半身でしっかり捻転差を作り、フェースターンしながらしなやかに飛ばすゴルフ本来のスイング。
私が友人に最初に習って、諦めたスイングです。
管理人がこのスイングをやれなかった理由は
・身体の柔軟性が低い トップが上がらない
・腰のヘルニア フォローが取れず後半引っ掛ける
・リストターンセンスがない
・コックをアーリーリリースしてしまう
などです。
このスイングをしっかり習得した方がレッスンプロや、今のトップアマです。
習得できているのであれば、変える必要が全くないと思います
逆に、もともとこのスイングだったけど不満が出てきた方、身体の柔軟性が落ち出来なくなった方は、他のスイングへの変更が考えられます。
【テスト】
1.スプーンなど長いクラブのシャフトの真ん中くらいでグリップする(フェースの向きはどうでも良い)
2.余ったシャフト(グリップエンド側)は左腰側にある状態になる
3.そこからトップを作り、フォローまで振ってみる
普通に振れたよ!
シャフトが左わき腹当たって痛いよ
管理人は、普通に振れました。
王道スイングの友人は、わき腹にしこたまぶつけていました。
このテストは、腕や手首のローテーションをしているかどうかのテストです。
トップでグリップエンドを支点に左ひじ正面、フォローで右ひじ正面というローテーションをしているとシャフトが脇腹に当たります。
ローテーションは、飛距離や正確性を出すために重要な動作です。
ただ現在流行りの「フェースの開閉を抑えたスイング」には、向きません。
上のテストを違和感なくわき腹に当てず出来る様なら、 「フェースの開閉を抑えたスイング」 に修正。
出来なければ、今のスイングのままトップを小さくしたり手打ちのスイングにする修正の方が、良い可能性があります。
勘違いしている方が多いですが、 「フェースの開閉を抑えたスイング」 は基本的に飛ぶスイングではありません。
どちらかと言えば、パワーがある人が安定性を両立させるためのスイングです
女性は特に、王道スイングを習得すべきだと思います。
渋野選手のように、女性でフェースの開閉を抑えるタイプを真似すべきではないです。
パワーがある女性に合うスイング!
手打ち
手打ちは悪いものだと言われますが、管理人はそう思いません。
理由は2つあります。
もちろん身体全体を使い、華麗なフィニッシュが決められれば問題ありません。
ただ下半身の動きを抑え、腕だけで振ることのメリットもあるのです。
それはスイングの再現性の高さです。
腰ヘルニアだけでなく、身体の各所を痛めている満身創痍の友人のスイングです。
スイング自体には修正すべき点がありますが、安定して240ydほど飛ばしており安定性も高いです。
管理人も腰の状態が悪い時や、ラウンド後半になるとこのスイングで打つ時があります。
管理人が「手打ち」で出す悪癖は
・ローテーションをし過ぎ、左に引っ掛ける
・飛ばそうと思い、腕の運動量だけ増やしてしまう(オーバースイング)
・フォローを上手くとれず、左ひざやひじを痛める
などです。
現在このスイングをしている方は、上述のテストをすると左わき腹にシャフトが当たると思います。
ローテーションが手打ちスイングの肝であり、弱点でもあります。
無理に、他のスイングに変える必要はないと思います。
特に身体の状況によっては、唯一のスイングになる可能性が高いです。
上のテストを違和感なくわき腹に当てず出来る様なら、 「フェースの開閉を抑えたスイング」 に修正しても良いと思います!
自分に合ったスイングとは、「無理なく続けられるスイング」です。
無理に変えるのではなく、取り入れられる要素を修正していく考えでスイングを作り上げていっても良いと思います!
縦振り系
管理人が独学で取り組んだ最初のスイングです。
もっと前からあるのかもしれませんが、4年間で特に廃れる訳でもありません。
ブルックス・ケプカ選手が代表格で、私は大好きなスイングです。
・フックグリップ
・シャットフェース
・両腕を伸ばし、身体(胸)と腕が同時に上がる
・フェース開閉をフォローまで抑える
よく言われる「慣性モーメントが大きくフェースターンしにくい、今の大型ヘッドドライバーはフェースをシャットに使うべき」を体現したスイングです。
シャローイングが横回転と定義し比較すると、高いトップからの縦回転となりますがその中間的なスイングも多くあります。
※「激シャローイング」以外は、縦スイングと大きくは変わらないと思います。
どのスイングでも、基本は縦振りです!
横回転のみをイメージしないようにしましょう
管理人のインパクトイメージとしては、「縦スイング:右手で潰す」「シャローイング:左腕で叩く」な感じです。
「フェースの開閉を抑えたスイング」 仲間なので、「シャローイング」には移行しやすいと思います。
ここでも述べましたが、安定性を求めるスイングなので距離を求めるなら「王道スイング」や激寄りの「シャローイング」に修正すべきです。
このスイングでも管理人は距離を出そうとしてオーバースイングをしてしまいました。
シャットフェースが関係なくなってしまうので、ダメ絶対です!
シャローイング
管理人がゴリ推ししているスイングです。
細かい説明は関連記事と前述したコチラを見てください。
まめゴル的結論としては、「激シャローイング(ほぼGGスイング)」は、アマチュアはスルーすべきです!
マシュー・ウルフ選手のスイングについて、非常によくまとまっているこちらの記事を紹介します。
各スイング理論は理にかなっており飛ばしのエッセンスが満載なのですが、これを同時に全て行う練習量の確保はアマチュアには難しいと思うからです。
あるプロが「新しいダンスを踊っているようだ」と言っていましたが、管理人もそう思います。
小さな身体でも300ydオーバー打たなければならない海外プロは、飛ばさなければ勝てないので仕方ありません。
しかし我々アマチュアは、再現性・安定性を重視した上で飛ばしを追うべきです。
再現性があまりにも低くなりそうなスイングは、避けましょう。
管理人が目指す「トップ・シャローイング」や、少し難易度の高い「切り返しシャローイング」であれば、アマチュアでも十分取り組めると思います。
横振りのメリットは、低いインパクトゾーンが長く続くことです。
逆にその低いインパクトゾーンのせいで、例えば夏ラフなど縦にヘッドを入れなければならないライでは使いづらいです。
「徹頭徹尾このスイング!」ではなく、ライや状況で柔軟に使い分けましょう!
管理人が目指すスイング
管理人が目指すスイングは、再現性・安定性が高く、なるべく300yd飛ぶスイングです。
贅沢の極みだね
そこで色々検討した結果、独自のネーミングですが 「トップ・シャローイング」 スイングを目指すことにしました。
出球はちょっと違いますが、2つのスイングは連続で振ったものです。
ある程度、再現性が高いことがお分かりいただけるでしょうか?
そこで、管理人独自のカスタマイズをすることにしました。
要望
1.アイアンは安定させたい
2.ドライバーは飛ばしたい
コインの裏表のような話ですが、カスタマイズでトップ・シャローイングの弱点を補うつもりです。
安定性は犠牲になりそうですが、やはり飛距離はロマン
真っすぐ300yd飛ばしたい
このスイングはこういうものと決め付けず、管理人のように自由に少しずつ自分に合ったスイングにしていきましょう!
それも、ゴルフの楽しみだと思います。
まとめ
今回は、「自分に合ったスイングを探す」をテーマに書いてみました。
GGスイングやシャローイングを調べるなかで、管理人自身が思い悩んだ内容です。
スイングは似ているようで、色々違いがあります。
また、違う様で実際はほとんど変わらなかったりもします。
自分に合うスイングとは、どこが自分に合っているのか?
真似したいスイングがあるけど、どこが自分に合わないのか?
色々な観点から考えることで、自分のスイングと向き合い最適なスイングと出会うことができます!
またスイング改造するにあたり、今のスイングから改造しやすいスイングというのも考えてみてください。
タイプが近しいスイングであれば、大改造しなくとも取り組むことができます。
今回「上達してからの方がスイングを変える方が難しい」ということを学び、下手っぴで良かったといました(笑)。
改造するスイングが決まるまでが、いつも長いよね
やるべきスイングは決まったので、練習を繰り返し管理人に合ったスイングを作り上げたいと思います!