みなさん、左足下がりのライからうまくショットできますか?
管理人はこの傾斜のライからのショットの仕方が分からず、ずっと適当に打ってました。
ええっ!
ゴルフ週刊誌やネットの記事で読むんですが、結局なんて書いてあったか覚えておらず現場では適当に打つことに。
私の様な人は少ないと思いますが、あまり難しく考えるのはゴルフでは禁物です。
簡単な傾斜の打ち方を、覚えてしまいましょう!
傾斜のライはなにが難しいの?
管理人が打数を減らせなかった一番の理由は、OBやペナルティのミス。
つまり、ティーショットのドライバーやアイアンのミスです。
「練習場では上手く打てるのに、なぜコースに出ると打てないんだろう」
これは全てのアマチュアゴルファーの疑問だと思います。
コースのプレッシャーや、風などの天候もありますが、一番練習場と違うのは…
「傾斜」です!
練習場:平らなマットの上から、ちょっとダフっても人工芝で滑ってボールにインパクトしてくれる
コース:ティーグランドもフェアウェーも至る所に傾斜があり、手前を叩けば芝に絡まり地面に食い込みボールに当たらない、ボールの上を叩けば前に飛ばない
まったく平らで、人工芝のエリアがあれば、管理人でも練習場と同じ様に打つことができます。
ただコースにまっ平らなエリアというのは、ほぼありません。
斜面との闘いが、ゴルフというスポーツといっても過言ではありません。
①:ティーグランド
ゴルフ場の中では、もっとも平らな場所でしょう。
ただそれ故に、傾斜があることに気付きづらい場所でもあります
必ず少し後ろからティーグランドにアプローチして、ちょっと眺めてみましょう。
打つ方向に向かって、「右が上がってるなぁ」とか「あそこは平らじゃない」など分かると思います。
特別変わった打ち方をする必要はありませんが、傾斜に沿った出球になる可能性があるとは思っておいてください。
傾斜のライでの基本的な出玉(左打ちの場合は、すべて逆球となります)
傾斜 | 出球の傾向 | 距離の傾向 |
---|---|---|
つま先下がり | 右に行きやすい | 普通(若干飛びづらい) |
つま先上がり | 左に行きやすい | フックで転がって飛ぶ |
左足下がり | 低い球が出やすく 右に飛びやすい | 低くラン多めで飛ぶ |
左足上がり | 高い球が出やすく 左に飛びやすい | 高く上がって飛ばない |
もうすでに、ちょっと面倒ですね。
管理人はこう覚えています。
まだざっくりで良いので、まずは飛んでいく方向をイメージしてください。
ティーショットは少しの方向のずれで、OBなどペナルティになる可能性があります。
飛んでいく方向をイメージしたら、その分込みの出球イメージでアドレスの方向を決めましょう!
②:フェアウェイ
ここはゴルフ場によりますが、非常にアンジュレーション(起伏)が大きいコースもあります。
管理人的にはフェアウェイに落とせることが少ないので、ご褒美に平らにしておいて欲しいですが…。
ここでも平らだと思って打つと、大きなミスになることが多いです。
上で上げた4つのライの出球の傾向を考え、打つようにしましょう。
細かい打ち方は後述します。
③:ラフ
だいたいここにあることが多いです。
ティーショットを右に曲げ、右の斜面でボールが止まっているなんてことが想像しやすいです。
ここではもう打ち方から変える必要があります。
簡単に言えば、「ラフで傾斜があったら、普通には打てません。」
早々に諦め、7割程度のショットに切り替えましょう。
打ち方については、後述します。
夏ラフ攻略については[wp-svg-icons icon=”arrow-down” wrap=”i”]コチラ[wp-svg-icons icon=”arrow-down” wrap=”i”]
④:バンカー
平らだってやっかいなのに、傾斜があると更にやっかいになるのがバンカーです。
これも早々に諦め、下のどちらのグループになっているか見極めましょう。
グループ | 傾斜 | 出球の傾向 | 打ち方 |
---|---|---|---|
簡単グループ | つま先上がり 左足上がり | 平らと変わらないか、上がりやすい | 「基本的な出玉」が出やすい とだけ考えて普通に打つ |
難しいグループ | つま先下がり 左足下がり | 玉が非常に上がりづらい | しっかりボールの手前にヘッドを入れ、脱出することを優先 「あわよくば」という欲は持たない(笑) |
簡単グループはあまり気にせず打てますが、難しいグループは覚えていなくてもそこに立てば分かります。
これはヤバい…
トラブルであることを理解したら、脱出が最優先です。
⑤:グリーン
フェアウェイと同じ様に平らに思っていて違うのがグリーンですが、こちらの注意事項はあまりありません。
なぜなら、皆さんグリーンの傾斜にはすごく気を使いますよね?
管理人はすべてで共通ですが、傾斜(地面)に対し平行に立つことのみ気をつけます。
それでは各傾斜によって気をつけるべきポイントを見ていきましょう!
傾斜のライごとの打ち方
なるべくシンプルな考え方になるように、各ライの打ち方をまとめていきます。
①:共通の打ち方
約束事は、4つだけです。
1.地面に平行に立つ(つま先系以外)
2.つま先系は、素振りしてもよろけない様に「どっしりと」アドレスする
3.ハーフスイングにして、大振りしない
4.素振りして、地面にクラブが当たったところにボールを置く
それぞれ見ていきます。
1.地面に平行に立つ(つま先系以外)
左足下がり、左足上がりともに、地面に平行に立ちます。
傾斜に逆らって、地球の中心に向かって立とうとするとダフリやトップが生まれるので必ず守りましょう。
2.つま先系はよろけない様にアドレスする
「2」と逆で、自然にかかってしまう重心と逆に体重を乗せます。
つま先下がりだったら後ろに体重を、つま先上がりだったら前に体重を乗せることで、地球の中心に向かって立ちます。(斜面には逆らう)
難しく思うかもしれませんが、逆に斜面と平行に立ったらバックスイングをするとよろけますので分かります。
つまり1~2は意識しなくても、普通に立ってスイングをしようとすれば自然になる重心です。
間違えて覚えて、逆をやらないようにだけすればOKです!
3.ハーフスイングにして、大振りしない
これもトラブルになったら、当然の考えですね。
アドレスで乗せた重心のまま出来る限り体重移動を減らし、無理にトップを取らずベタ足で打ち終わりましょう。
ボールにしっかり当たれば、それで満点です。
飛ばない分は、若干大きな番手を持ったりして対応しましょう。
4.素振りして、地面にクラブが当たったところにボールを置く
近くの同じ様なライでアドレスしたら、必ず素振りします。
基本は、シンプルにボールも真ん中に置けば良いですが、素振りの感じで当たりそうな場所に少し移動しましょう。
特につま先下がりなど、ボールが遠くなるパターンでは重要です。
これで共通の打ち方は終わりです。
これから述べる各ライの打ち方は、おまけの様なものです。
まず、この【共通の打ち方】だけ覚えましょう
②:各ライの打ち方
・つま先下がり
傾斜のライの中では、難しい部類に入ります。
理由はアドレスの体勢を保つことが難しいからです。
よく「後ろに椅子があって、座るイメージ」と言われますが、そのイメージがピッタリです。
また大振りや左右の体重移動はせずに、ボールに当てることだけ考えましょう。
その他の注意点は
- 右に飛びやすい(スライスもしやすい)※ラフでは左に絡まる可能性も考える
- ボールの近くにアドレスしないと、ボールに当たりづらい(特にラフに埋まっている場合は注意)
です。
距離などは無理せず、前に運べればOKと考えましょう。
大振りすると空振りもあるのが、このライです。
脱出を優先しましょう。
・つま先上がり
スライサーの管理人は、十八番のライです。[wp-svg-icons icon=”smiley” wrap=”i”]
共通の打ち方通りですが、加えて
- 傾斜によりますが、ボールと自分が近くなる分クラブを短く持つ
- 横ぶりに近くなり左に飛びやすいので、左にトラブルゾーンがある場合は思い切って右を向く
- ドローで転がりやすいので、グリーンオーバーに気をつける
特に、方向性は気をつけましょう!
・左足下がり
共通の打ち方で打てばOKです。
重心は左足側に置き、決して右側に置かないようにしてください。
(右打ちの場合)テークバックで右足が邪魔になるので、半歩程度右足を背中側に下げましょう
ロフトが立つ分、低い球になるのが当然なので無理に上げようとしない様にしましょう!
どうしても上げたい場合は、フェースを開き打つことになります。
難しいショットになるので、目の前にバンカーがあるなど仕方ないシチュエーションをのぞいて転がせる方に打つべきだと思います。[wp-svg-icons icon=”smiley” wrap=”i”]
・左足上がり
共通の打ち方で打てばOKです。
ただ一番登場するライでもありますので、しっかり覚えましょう!
重心はセンターに置きたいのですが、普通に立つと右重心になってしまいます。
上半身は地面と垂直、下半身は左足寄りの体重という意識でスタンスしてみましょう!
傾斜に平行に立つと、ロフトが当然寝るので傾斜によって大きめのクラブを持ちましょう。
またボールを上げたい場合は勝手に上がるので、更に上げようとすると上がり過ぎてショートします。
地面に垂直に立つと、どうしてもテークバックで右足体重となりダフってしまう…こんな方いると思います。
管理人くんのことじゃない!
こんな場合は、もう一つの打ち方をしてみましょう。
- ボールは右足の前
- ボールを上げようとせず、クラブを落とすだけ
左足上がりだとロフト角が少し寝るので大きめのクラブを持ちますが、右足側に置くことで相殺されます。
まずはハーフスイングで届く番手をイメージして、クラブ選択をしてみましょう!
どのライでもアドレスでは
・重心
・ボールとの距離
・ハーフスイング
を意識し、
・飛ぶ方向性(トラブルゾーン)
・飛ぶ高さ
を考え番手や、アドレスの方向性を決めましょう!
苦手なライを自宅でも練習しよう
理屈が分かってもなかなか練習をするのが難しいのが、平らでないライです。
平らでないライからも練習可能な練習場を探してみましょう。
また家で平らでないライの練習をすることも可能です。
家人の理解が得られる方(もしくは強行するハートがある方)は、試してみて欲しいです。
ネーミングは偉そうですが、ただ台を置いただけです。
なるべく厚い板が良い
管理人の使っている芝のサイズは100cm×150cmですので、近い幅のショットを打てるだけの範囲(最低60cmは欲しい)を購入しました。
高くしたい側の板の下に端材を入れます。
管理人は家に転がっていた端材を2枚重ねました。
ゴムが付いていると滑りづらいと思いますが、必須ではありません。
やろうと思えば複合ライ(左足下がり&つま先下がりなど)を作れますが、畳が凹みそうなのでちゅうちょしています。
少したわむけど、練習しっかりできるね
左足下がりのライを作ってみました。
ボールを少し押さえないと転がってしまうくらいの傾斜は作れていますし、もっと傾斜をきつくしたければ板をもう1枚増やすこともできます。
想像以上にしっかりと平らでないライでのショット練習ができます!
いちいち違うライにするために置き換えなければならないのが面倒ですが、家で苦手なライでのアプローチ練習などできるのはメリットが大きいです。
まとめ:考え方はシンプルに
なるべくシンプルにまとめようとしましたが、いかがだったでしょうか?
傾斜のライで一番大事なのは、スーパーショットを打てると思わないことです。
ちょっと残念ではありますが、失敗は「打てないショットを打とうと思うこと」から始まります。
まずは【傾斜のライでの基本的な出球】と【共通の打ち方】だけ、覚えてください。
もっとボールをどっちに置いてとか、グリーンのどっち側から狙ってとか色々書いてあるものもありますが私は覚えられません!
シンプルにボールを真ん中に置き、どっちの方にどの高さで飛んでいくか、体重はどっち側に乗せるかだけ考えて打てばミスも減ると思います。
また余裕があれば、傾斜を作り出す板や、足の下にボールを踏む練習などで傾斜を模して実際にボールを打ってみて欲しいです。
実際にやってみると、平らでない場所でフルスイングをする愚かさに気付くと思います。
スコアを大きく崩す可能性がある「傾斜のライ」ですが、攻略して最高の武器にしましょう[wp-svg-icons icon=”wink” wrap=”i”]
その他の100切りのポイントはコチラ
色々なライからのシチュエーション練習はコチラ