管理人は、今まで色々なパッティングに取り組んできていますが、ここ半年ちょっと変えずにやっています。
そのパッティングとは、名付けて「ハンギングパッティング」!
最初の頃は変な打ち方だと言われたりしましたが、だんだん市民権を得てきた感じがして質問など受けるようになりました。
プロも取り入れている「ハンギングパッティング」の極意をお伝え致します。
管理人のパットってどうなのよ?
まずは管理人のパットの打ち方をご覧ください。
パンイチかよ!
見てほしいのはそこではありません…。
1.管理人がパッティングに求めるもの
- ボールとの距離が非常に近い
- 前景角度が浅くなる(直立に近くなり腰に優しい)
- アップライトに構えるので、ヒール側が浮く
- グリップするというより、肩からパターを吊るイメージ
- 肩の高さを揃えるための独特なグリップ
管理人の意図は、上で太字にしたものです。
ボールの近くに立ちたい、ボールの上から見下ろす感じに構えたいんです
このあたりはアプローチのイメージに合わせると良いと思います。
私はアプローチもかなりボールの近くに立ちたいので、合わせて考えています。
ショットのようにパッティングしたい方もいますし、ご自分のイメージに合った方法を試してみましょう!
2.管理人の苦悩
今まで色々試行錯誤してきました。
ただ「パターに型なし」といわれる通り、色々な方法を試すうちに「近くに立ちたい」という根本の欲求が出てきました。
ただ近くに立つには、色々障害があります。
- そもそもそんな近くに立つ用にパターはできていない
- 近くに立ち構えてしまうと、トゥ側が地面に触れヒールが浮く形となってしまい気持ち悪い
- ストローク中にトゥが先に地面に触れ、トゥダフリ的な現象が起きる
メリットがないね
ただ出るボールは素晴らしく、しっかりと順回転のかかったもので捨てられません。
以前にあったパットの後にボールが無回転で進んだり、跳ねたりすることがなくなりました。
そこで、わたくし考えました。
ハンギングパッティング用パター調整
私が愛してやまない「マスダゴルフ STUDIO-1パター」。
不動のエースを調整するのは勇気が必要ですが、やってやりました。
1.パターのライ角のルール
d. アラインメント
通常のアドレスポジションをとってクラブを置いたときに、シャフトは次のようになるように整えられなければならない:
(i) トーとヒールを貫く鉛直面へのシャフトの真っ直ぐな部分の投影は、その鉛直線に対し10度以上なければならない(図5参照)。クラブの全般的なデザインが、プレーヤーがそのクラブを垂直に、あるいは垂直に近い位置で効果的に使用できるようなものである場合、シャフトの真っ直ぐな部分の投影はその鉛直線に対し25度はあることが求められることがある。
(ii) 意図するプレーの線に沿った鉛直面へのシャフトの真っ直ぐな部分の投影は、鉛直線に対し前方に20度以下、後方に10度以下でなければならない(図6参照)。←今回は無関係
出典:JGA用具規則
つまり、ライ角は80度未満にしなさいと書いてあります
「地面に対し直角なライ角のパターがあれば良いのに」と思っていましたが、ちゃんと規則で禁止されていたんですね…残念です。
そこで80度に近いライ角にしようと決めました!
2.現状
実は調整してからこの記事を書こうと決めたので、在りし日のstudio-1の姿の比較写真がありません。
唯一分かりやすいかったのが、こちら!
心なしか…いや分かりません。
若干「調整後」の方が、トゥが上がっています。
3.DIY調整
そもそも曲げるところが間違っている…
チャレンジはしてみましたが、途中で怖くなり止めました。
4.工房にお願いした
やはりエースを傷物にする以上、プロにお任せしなければなりません。
作業中の様子を写真に撮るハートの強さがなかったので、言葉ですいません。
- パターをいつも通り構えて見せる
- 意図(トゥの下がりをできる限り抑えたい)を伝える
- 磁気カード(薄いカード)を、構えたパターの下をくぐらせどこが最下点か確認
- 万力でシャフトを固定
- フェース面を上(トゥ側を身体側)に向け、固定位置を調整
- 専用の治具(UJマグネットの様な形の間にヘッドを挟む、取っ手付きの木製)で、腕力で曲げる
- ③~⑥を繰り返す
いずれはこういった器具で自分で微調整したい
工房の方からは、ありがたい言葉を頂きました。
パターの調整は一度で終わりません
プレッシャーが掛かった状態でのミスの出方を見て伝えて下さい
2回目以降の調整は無料でやります
5.調整完了
これで約5度(72→77度)曲げてもらいました。
5度ってすごいね!
見た目の差はほとんど分かりませんが、構えてみると全く違います。
トゥ側でつま先立ちしていたような座りが、かなり変わりました。
都合5回くらい徐々に曲げてもらいました。
また、合わなかった時の再調整は無料とのことでした。
管理人行きつけの練習場にある工房の値段ですが、ご参考まで!
2022.07.01再調整
ハンギングパッティングのため、ライ角調整をしてから引っ掛け(進行方向から左折していくミス)が増えてしまいました。
こんな時こそ、工房の方に相談です。
引っ掛けの症状を説明し、「フェースを2度ほど開いて欲しい」とお願いしました。
すると、工房の方からは「シャフトを後ろ倒しにすれば、ハンドレイトのパッティングとなり引っ掛けが改善します」とのアドバイスが!
「フェースが実は開いているんだよなぁ」と思いながらパットするより良いので、調整をお願いしました。
費用は以前伺ったとおり、再調整なので不要と言われました。
ラウンドで試した結果、引っ掛けが激減しました!
お試しあれ。
ハンギングパッティングに迫る
これで準備は完了です。
いよいよ実際に「ハンギングパッティング」について、説明していきます。
1.近くに立つ
まずは生命線のボールの近くに立つことです。
ライ角調整後のパターなので伝わりづらいと思いますが、シャフトをこれ位立てるつもりでボールに近付きます。
2.肩の真下にヘッドを吊る
ドライバーやアイアンはシャフトの長さがあるので、こんな立ち方はできません。
パターと短く持ったウェッジだけで許される距離なんです。
ただ規則で禁止されるくらいですから、肩からパターを吊ることで90度に近くシャフトを立てるメリットはあるはずです!
ヘッドは当然ですが、浮くことになります
私の思うハンギングパッティングのメリットです。
- 身体からヘッドが離れないので、フェースの開閉が減る(ストロークはin to inではなく、ストレート)
- ヘッドが身体の周りを横に回転しないので、テークバックで真っすぐヘッドを動かすのが簡単
- 肩の下で振り子のようにヘッドが動くだけなので、上げて降りるだけで力がいらない
- 振るというより押している感じなので、緩みにくい(ショットと意識を共通化)
3.上半身(特に腕)の力を抜く
もっとも大事なのがこれだと思います。
上半身を例えば以前私が気を付けていた、「五角形を崩さない」を意識すると上半身がこわばります。
上半身がこわばると、クラブを吊り下げることができません。
腕の力を抜きクラブを吊り下げれば、自然な位置にヘッドが下りてきます!
4.管理人独自の味付け
「ハンギングパッティング」の根本は、上の2つだけで十分です。
あとは皆さんの独自な味付けをしていってください。
管理人がやっていることを、参考に書きます。
①:グリップ
別の投稿でも書きましたが、管理人のグリップは特殊です。
高さを合わせた両肩からパターを吊りたいと試行錯誤していて、たどり着きました。
基本はクロスハンドグリップだったのですが、そこから左右の手の高さ(=左右の肩の高さ)を合わせていったらこうなりました。
グリッププレッシャーを強くせず緩く握ることで、勝手に肩から吊り下がっている感じになります。
ユルユルというよりは中指より後ろの指中心にグリップしています
両親指はブレ止めです
状況(強風など)によっては、両人差し指を伸ばしても良いね
強風への弱点を克服した更なる異形
②:つま先を内側に向ける
私はかなりのガニ股なので、これでも相当内股にしているつもりなんです(汗)
これはTwitterで師匠と崇めているフォロワーさんから教わったものです。
少し内股(膝の内側)に力を入れることで、下半身を固定しようとしています!
③:フェース面を最下点にセットする
パターを吊り下げているので、無駄な動きは排除すべきです。
私は身体の中心にフェース面を置くつもりでアドレスしています。
ボール位置を変える時は、それに応じてヘッド位置を変えています。
普通は左目の下って言うよね
少しダウンブロー目に当てた方が、しっかり最初から転がってくれます!
④:腹筋に力を入れる
ハンギングパッティングに限らず、パッティングで一番必要なのは下半身を固めること。
上で触れたつま先を内側に向けるのも、下半身を動かさないための工夫です。
上半身は脱力しながら、下半身は動かないようにする。
間のお腹はどうするの?
私はお腹は下半身と思って、しっかり力を入れています!
また下腹部に力を入れることで、腕の力が抜けやすくなることも隠れた効能です。
⑤:グリップを短めに持つ
ここはお好みですが、グリップを短めに持つことでグリップが安定します。
またグリップが安定することで、ヘッドの挙動が安定しダフりなどのミスも減ります。
⑥:しっかり重心を落とす
管理人は腰痛持ちなので少し膝を伸ばし気味に突っ立つアドレスでした。
ですが、吊るアドレスは土台が命。
少し膝を曲げ、どっしりと重心を下に落としましょう!
おまけ:ダウンブロー
現在試している打ち方ですが、セオリーからはかなり外れる打ち方です。
- 最下点に置いたヘッドの後ろにボールを置く(右目の下くらい)
- ボールのラインとヘッドのドットを合わせたら、ボールの右にヘッドを置き直す
- ヘッドを少し浮かせてから、テークバック
- パッティング
- フォローはビタッと止めるつもりで
ライジングパットのアッパーブローとは逆の打ち方になります。
どちらも試していますがミスヒットはこちらの方が少なく、逆に右に出やすいです。
現在は中央にボールを置き、ノーフォローで打ってます
最初から転がるから、跳ねづらいよね
5.ハンギングパッティングは結局どう?
このパッティング自体は上でも触れたとおり、半年ほどやっています。
メリットでも触れたとおり、転がりは良く緩まない。
特に真っすぐヘッドを動かしやすい点が気に入っています。
ただトゥ側が地面に触れてヘッドが斜めになっているのが分かるので、構えた時の気持ち悪さを感じていました。
今回のライ角調整はかなり大きな決断でしたが、実戦で「やって良かった!」と思う結果がでると信じています。
(後日談で、更新します)
後日談
早速新パッティングやってきました!
結果は30パット!
思ったより上手くいったね
まだ1ラウンドなので分かりませんが、なかなか厳しいカップ位置の中今まででベストパット数(ワースト39、平均34)で回れました。
細かなことは分かりませんが、トゥ側のソールを擦ることが無いという安心感が大きかった気がします。
ただ吊るイメージが少し減り、引っ掛けが少々出ました。
最新の研究からも管理人のパット理論は、転がりの良さの裏付けが!
池田勇太プロのグリップにも似てるんだな
まとめ
今回は、管理人のパットを劇的に良くした「ハンギングパッティング」についてお届けしました。
ずっと当たり前のようにそう呼んでるけど
誰もそんな呼び方してないよ(2022年4月)
これから一般的な呼び方になるはず…
呼び方は別にしても、トゥーを下げたパットはスティーブ・ストリッカーはじめ名選手もしているスタイルです。
ヘッドの動かし方に悩みがある方は、一度試してみてください。
管理人のものと若干違いはありますが、塩見プロも似たパットをしています!
その上で管理人のように、色々カスタマイズするとパットでも「マイスイング」が見つかると思いますよ。
プレッシャーのかかった状態になればなったほど、自分に合ったスイング(ストローク)がものを言います。
自分のものになるまで「ハンギングパッティング」を続け、パットの名手を目指します!
ハンギングパッティングにお勧めピン型パター
ライ角も長さも変えられるピンが有利!