ラウンドをしていると必ず付きまとう、「魔の上がり3ホール問題」。
先日のラウンドでも、初の100切りを目前にした友人が最終ホールで崩れ、無念の100ぴったりになってしまいました。
なぜ、上がり3ホールにはドラマ(だいたい悲劇)が待っているんだろう
管理人もつねづね疑問に思っていたその疑問に、やっと答えを見付けました。
しかも、毎ホールごとの大崩れも防ぐ、絶大な効果があります。
有限な集中力のマネジメントと、高め方をお届けします!
なぜ上がり3ホールで大叩きするのか?
管理人はずっと、身体が疲れるからだと思ってきました。
腰が悪いのもあって、最後まで身体が持たず「崩れるのは仕方ない」と思っていた時期もありました。
そんなの言い訳だよ
ところが、実際は違っていたのです。
1.管理人のスコアで考えてみる
事実、その頃のスコアカードを見るとほとんどが
・前半44、後半56のように、前後半の差が大きい
・前半より後半の方が、10打近く多い
・前半より後半が良いことがない
・後半のスコアのオーバー分(+分)は、ほとんど上がり3,4ホール
となっていました。
ある日の管理人のスコア
2019年8月15日
真夏のラウンドでした。
たしか妻の2回目のラウンドだったと思います。
ああ、真夏の炎天下と途中の豪雨で引退した時だ
あれ以来、誘っても来なくなったね
余計なことを思い出してしまいました。
では、本題です。
【前半】
2ホール目で+4を叩くも、あとはダボまでの管理人にとっては堅実なゴルフ
【後半】
昼にたらふく飲み、後半スタートにビッグイニング
その後も上がりに向け崩れていく、管理人らしいエネルギー切れラウンド
まさに暑さと疲れで、後半にかけ崩れていくラウンドだね
管理人もそう思っていましたが、それだけじゃないんです!
大崩れした本当の理由を考えていきましょう!
2.大崩れする本当の理由
①:大崩れの原因
最近の管理人は、ラウンドで後半の方が良いスコアで回ることを目標にしています。
なぜなら、後半の方が難しいと思っているからです。
ではなぜ、後半の方が難しいと思っているのでしょう?
- 身体の疲れが出てくる
- 特に足や腰に疲れが出て、スイングが安定しない
- 腰が疲れてくると、引っ掛けが出る
すべて身体からくる原因です。
これは真実です。
間違いなく、身体の疲れがスイングやラウンドを難しくしています。
身体の疲れからの崩れに対処するには
- 前日の疲れをラウンドに持ち込まない(体調を整えて臨む)
- 普段から歩いたり走ったりして、足腰を鍛える
- 筋トレや素振りで、体幹を鍛える
- 日傘や服装で、熱さや寒さからくるコンディション崩れを防ぐ
などが挙げられます。
真夏のラウンドへの対処
ただそれだけでは、ないんです!
②:真の大崩れの原因
いよいよ、核心です。
なんだ?飲み物?
皆さんも思い当たることがあるのでは、ないでしょうか?
ラウンド後半になると
・パットが入らなくなる、距離感が合わなくなる
・アプローチのざっくり、トップが増える
・セカンドOBや、池に入れてしまうことが増える
・打ち上げなどでダフリやトップを繰り返す
・シャンクが出始める
・バンカーから一度で出ない
・安全なエリアに打てば良かったのに、判断を誤りハザードやペナルティエリアに入れる
思い当たり過ぎるよ
原因は、集中力の欠乏です!
もちろん上で挙げた体力によるものもありますが、その体力の低下で失われるのも「集中力」なんです。
スタートホールから良いスコアを出そうと頑張ってきた結果、マラソンで後半足が止まってしまうのと同じように良いスコアが止まってしまいます。
その瞬間、良いスコアで上がろうという緊張していた糸が切れ、今まで隠されていた疲労が噴出します。
これが「魔の上がり3ホール」の正体です!
集中力のマネジメントとは?
さきほどマラソンの話を出しましたが、それがヒントになります。
体力と同じように有限なのであれば、それの使いどころやペース配分が重要になります。
1.集中力って無限じゃないの?
まずそもそもの疑問として、どう思われますか?
管理人は、無限だと思っていました。
そこで色々調べてみました。
集中力の持続時間:8秒から90分まで様々(金魚の9秒より現代人は低いそうです)
1日の集中力の総量:限界が4時間程度
文献や記事もさまざまで、中には無限に続くというものもありました。
ただ例えばこうやってブログを更新していると、私の場合長くても5時間程度やるともうそれ以上タイプする手が動かなくなります。(実際にはもっと前に集中力が切れています)
頭が考えることを拒否しているというか、子供の頃よくあった知恵熱に近い頭が熱くなった状態になってしまいます。
明確なエビデンスはありませんが、集中力は有限だと定義します
2.集中力っていつ高めるべきなの?
①:管理人の常識は非常識
管理人は、こう思っていました。
・ラウンドを決めるのは朝一
・最初のティーショットに、全集中
ところが、シングルの人や上手いフォロワーさんは、まるっきり逆を言いました。
最初の数ホールは流してやるよ
そこから集中すると、最後まで保たない
え…ほんとに?
②:ラウンドを通じての全体的な集中力
賢人たちの教えは続きます。
まず全体として、どうラウンドを捉えているか聞きました。
・最初の数ホール(3ホールくらい)は、グリーンの状況や自分のショットのバックスピン量などを観察するためにわざと集中力のギアは上げない
・それが終わったら平常運行に戻し、そこから上げない
・疲れてくる後半はどうしても集中力が落ちるので、そこまでなるべく集中力のストックを使わないようにする
管理人の思っていたことと、真逆まではいきませんが近いものがあります。
これでは、前半のスコアが良く後半が悪いのはむしろ必然な気がしてきました。
上手い人たちは、後半集中力が落ちることは想定していて、そこまでなるべく集中力を浪費しない
マラソン大会で最初だけダッシュしちゃう子みたいで、君はマヌケだね
③:ホールごとの集中力
管理人が各ホールで使う集中力の総量を10とすると、こんな配分で考えていました。
ドライバー(ティーショット):4
道中のショット:2
アプローチ:2
パター:2
間違いない
ところが、上手い人たちはこう言うのです。
ドライバー(ティーショット):1.5
道中のショット:1.5
アプローチ:3
パター:4
真逆だ
理由を聞くと
- ドライバーはピンポイントに打てるわけないから、だいたいあの辺りに打つとしか考えない
- ドライバーで集中しなければならない様なシチュエーション(左右がOBなど)なら、スプーンやユーティリティにして集中力を浪費しない
- レイアップも同様
- ピンを狙う局面になったら、初めて集中する(最長でも残り175yd以下)
- ピンに近いアプローチになると、パターに近い集中をする
- ホールによっては、半分以上パターに集中力を注ぐ(どうしてもパーセーブが必要な時など)
とのこと。
逃げ馬のように最初に脚を使ってしまう管理人と、ゴール(カップ)に近付くにつれ集中力を増し残していた脚を使う差し馬のような上手い人は、全く考えていることが違いました。
馬い、上手い人を真似しよう!
3.上手い人の頭の中
話を聞く中で、上手い人の考えの根拠のようなものがすごく納得できたのでご紹介します。
①:ラウンドを通じての全体的な集中力
マイナスのスコアを取るのは大変だし、冒険が必要
プラスのスコアを出さない様にしたい
つまり、頑張ってもバーディーでアルバトロスやイーグルは狙っても取れない。
それどころか狙うことで、大叩きもあり得る。
【賢人の教え】
そんなラウンドをするのではなく、最後まで集中力を切らさずパーを取っていくゴルフがしたい
「バーディーを取るより、しっかり狙い通りにパーを取る方が嬉しい」と言っていたことが印象的でした。
なるべく山や谷を作らず、最後まで集中力を保たせてラウンドすることが大事だと思いました。
②:ホールごとの集中力
ホールは基本的に先に行けば細くなる
狙う場所もカップに近付くほど、小さくなる
たしかに、広いフェアウェイのホールもグリーン周りになるとバンカーやハザードで狙いどころは狭くなります。
また、ドライバーではあの辺りに打っておけば良いボールが、グリーン上では一升瓶の底と同じ大きさの穴にいれなければなりません。
【賢人の教え】
どうせだいたいの場所にしか打てないドライバーより、1パットで長いパットを沈める方に集中力を使いたい
管理人はグリーンにたどり着くまでに集中力を使い切り、最後適当なファーストパットを打ち3パットになるパターンが多いです。
カップという獲物に近付くごとに集中力を高め、カップを一撃で捕らえるゴルファーになりたいと思いました!
4.【おまけ】その他のまめ集中法
ちょっと本題からはずれますが、そのほかに教わったまめ知識をご紹介します。
①:上がり3ホールのもう一つの敵
これは管理人も実感としてありますが、上がり3ホールごろに気付くことがあります。
あと何打で上がれば、ベストとか100切りとかだね
これは最後だけでなく、前半の上がりでハーフベストが見えた時などにもあります。
前半ハーフベスト30台が見え、ダブルパー
80前半が見えた上がり3ホール、トリ3発で90台
この敵は、「欲」だと思います
もちろんボールの行く末が気になり、ヘッドアップしてしまったとか。
安全にティーショットを打とうとして、慣れないスプーンでOBを打ってしまったとか、ノウハウで直せる部分もあります。
でも管理人の経験上、何度かこの「切れそうで切れない」という状態を繰り返さないとその先に行けないと思っています。
ガッカリして自分を許せない気持ちになりますが、「なぜ切れなかったのか」を真摯に考え原因を探りましょう。
その先に必ず栄光が待っています!
管理人はこれで反省会をやってます
②:投げやりなラウンドをしないために
これはシングルの友人に言われたことです。
3ホールづつ区切って、1グループで+3とか+5までと決めて収める練習をしな
これには二つの意味があると思っています。
- 1ホールではなく、複数のホールの中で勝負するホール、大叩きしなければ良いホールと判断してマネジメントをする
- もし大叩きしてしまったホールがあっても3ホールで区切り、また次のグループの目標に向け切り替える
特に②の意味で、言われていると感じました。
+6とか叩き、気持ちが切れてしまい「ここからは練習だ」などと思っていたからです。
そんな投げやりな考えを戒めてくれました
スコアが1ホールではなく、18ホールで作られるという考えを持つにも良いやり方だと思います。
管理人はスコアカードを3ホールずつ囲って、スコアを付けるようにしているのでやってみて下さい!
まとめ
今回は、スコアメイクに立ちはだかる「魔物が潜む上がり3ホール」をテーマにお届けしました。
大叩きシリーズとしましたが、皆さんも大叩きの原因になることが少なからずあると思います。
42.195㎞走るマラソンのように、18ホールの最後の3ホールと考える様にします
プロだったらスパートしなければならないところですが、アマチュアゴルファーであればペースを変えずゴールできれば十分です。
ゴルフなら上がり3ホールを普通に終えれれば、それで全く問題なしです
そこが+9か+4かで、全然変わっちゃうもんね
- 集中力は有限であり、浪費すると最後まで保たないこと
- 最初から全開にせず、カップに近付く毎に高めグリーン上で最大にすること
私には、とても納得できる教えでした!
「前半は様子見だ」と思うくらいでも、最近は良いと思っています。
前半のスコアより、後半のスコアを良くするラウンドを心掛け、上がりに向け強くなるゴルファーになりましょう!
ラウンドは頭と心で上手くなる