ショートホールで、左へのミスが出ていませんか?
左へのミスはフック回転で転がり距離が出るため、OBやバンカーなどミスが大きくなります。
管理人の場合、シャンク以外はいつも左へのミスです。
原因は、ずっと「力み」からくる引っ掛けだと思っていました。
ところが、実はもともとショートアイアンは左に打ってしまいやすいものであることを教わりました。
前回の「ボールとの距離」を教えてくれた片手シングルのフォロワーさんです。
なぜかショートホールで、左に外れてしまう。
ゴルフにおける錯視の秘密を知りたい方は、最後までお読みいただけると嬉しいです。
一緒にショートホールのワンオンや、パーオン率を上げるため、ショートアイアンにおける錯視について学びましょう!
なぜ、ショートアイアンで左へのミスが多くなるのか?
1.管理人の思う理由
まず大前提として、クラブ長が短くロフト角が寝ているショートアイアンは左に行きやすいです!
知らなかった…
これは理解をしておいてください。
「他のアイアンでは右へのミスが多いから」と、ショートアイアンでも左を向くと危険です。
そのほかに管理人が思う左へのミスは、
・ボールを左側に置きすぎる引っ掛け
・フェースターンのし過ぎでの引っ掛け
・インサイドアウトになりすぎるフック
・上から打ち込む意識が強すぎて出る、アウトサイドインによるフック
・クローズドスタンスによる、そもそも左への打ち出し
こんなところが原因だと思っていました。
これらはどれも引っ掛けや左のミスになる原因であると思います。
ただ今回教わった原因は、まったく違うのものだったのです。
2.【1つ目の理由】射出角の錯視
フォロワーさんに教わった理由は、2つありそのうちの1つ目です。
・射出角(打ち出し角):ボールが打ち出される角度
・錯視:視覚に関する錯覚
まずは写真を見てみましょう!
女子プロの数値を参考にして、9番アイアンでの射出角を約24度としてみました。
白い棒が射出角、黄色の棒がターゲットラインを示しています。
なんか変だね
これじゃ右に飛んじゃわない?
皆さんはどう思いますか?
たしかにこんなに右に球を打っていったら、右へのミスになってしまいますよね?
ターゲットラインとスイングのラインは同じにしなきゃダメだよ!
では、このボールと棒たちをボールの真後ろから見てみましょう。
あれ?黄色い棒が見えません。
別に置き忘れた訳ではありません。
こんな感じで撮影しているので、黄色の棒(ターゲットライン)は置いてあります。
つまり、どういうこと?
・ターゲットラインと射出角のラインは、真っすぐなのにスタンスしている位置からは右に飛ぶように見える
・つまり、ターゲットラインと並行に振っていくと、左に打ち出してしまうことになる
Oh…
射出角とスイング軌道がまったく同一になるわけではないので、白い棒のとおりにスイングしなければいけない訳ではありません。
でも、イメージとして右に振っていくイメージでないと、左に打ってしまう可能性があるということを覚えておいてください。
ショートアイアンでは確認したので、他のアイアンも調べてみます。
7番アイアン
5番アイアン
だんだんと視覚的な差(白い棒の右への開き具合)が減ってきたのがわかるでしょうか?
射出角が低くなれば、ターゲットライン(0度)に近くなっていきます。
・番手が上がればロフト角が立ってくるので、射出角は低くなる
・射出角が低くなれば、ターゲットラインと射出角のラインは近くなる
・結果、錯視によるミスは少なくなる
すごく、論理的な理由なんだ…
もう1つ教えてもらった理由も見ていきましょう。
3.【2つ目の理由】ロフト角の錯視
これは聞いたことがあるかもしれません。
前に私が使ったコレを使うと、わかりやすいです。
無駄に色々持ってるね
さ、さっそく見ていきましょう!
9番アイアン
この角度からだと何だか分からないので、真上から見てみます。
通常ターゲットラインと垂直に合わせるリーディングエッジで、方向を合わせています。
リーディングエッジ:クラブのフェースとソールの境界線。いわゆる「刃」の部分。
今度は派手に左を向いているね
ちょっとハンドレイトに写っている関係もありますが、ターゲットラインと比べかなり左を向いてしまっています。
このままインパクトすれば、ボールはターゲットの左側に飛ぶことは間違いありません。
ロフト角が寝ていて、シャフトがアップライトになっているほどフェースが左を向くことになります。
どうすれば良いんだろう?
その答えも教えてくれました。
・ハンドファーストにすることでロフトを立て
・若干フェースを開くことで、飛球線方向が真っすぐになりました(管理人的には3度くらい開いた)
マーベラス!
5番アイアンでも調べてみます。
5番アイアン
5番アイアンの場合は、ほぼ飛球線方向にフェースが最初から向いています。
9番とは大きな違いですね!
これなら開く必要はなさそうだね
このことからも、ショートアイアンは左に行きやすいクラブであることが分かります。
4.その他の要素
さらに、もう1つ左に行きやすい要素があります。
それはティーアップです。
ティーアップしたボールをアッパーブローで振ると、さらに左に行きやすくなります。(フックが掛かりやすくなる)
こう見ると、ショートアイアンで打つショートホールは左に行く要素しかありません。
目から鱗が落ちまくりだ
まとめ
今回は、「ショートアイアンは左に引っ掛けやすい」をテーマにお届けしました。
知識としてはぼんやり知っていたものの、それをはるかに超える左にいく要素がありました。
・ショートアイアンは、構造上(長さ、ロフト角、ライ角)左に行きやすい
・ショートアイアンは、見た目の錯視で左に振りやすい
・ショートアイアンは、真っすぐ構えているつもりでもフェースが左を向いている
・ティーアップするショットは、アッパーになりやすく左に行きやすい
打つ方向を決める際に、必ず頭に置いておきましょう!
左へのミスは、スコアを大きく崩します。
まず短いクラブになるほど目標の右側に着弾させるつもりで、スイングしてみましょう。
管理人は8番からは、右側に着弾させるつもりで打つことにしました!
また、どの程度「立て&開く」とイメージ通りの球筋になるか練習してみましょう!
ショートアイアンを制すれば、パーオンも増えてきます。
「ショートアイアンは左に行きやすい」を覚えておいて、スコアを劇的に向上させましょう!
ライごとの打ち分けと合わせ、考えよう
おまけ(私…右に行くんですけど)
練習場でショートアイアンが右側にいっている場合は、まずボールを中央に置き何が理由か調べましょう。
普通なら左に飛ぶクラブが、右にいくのはフェースが開いているか、アウトサイドインで球をこすっている可能性が高いです。
他のアイアンは右に行くけど、ショートアイアンはまっすぐ行くよ
これも、そもそものスイングはスライスを打っている可能性が高いです。
左にいきやすいショートアイアンのみ、真っすぐ飛んでいる状況かもしれません。
ショートアイアンは短いので、もっともスイングが縦振りになります。
シャフトを寝かせてテークバックしていることも考えられるので、自分のスイングを撮影し確認しましょう!
【ショートアイアンが右に行く時に、注意すること】
・ボールは中央に置く(右に置き過ぎない)
・シャフトを寝かせず、バックスイングから縦に振る
・ゆっくりビジネスゾーンでクラブを素振りしてみて、フェースの向きを確認する
・そもそもオープンスタンス過ぎないか、確認する
・前傾姿勢が起き上がりすぎていないか、確認する ←管理人タイプ
管理人の悪癖!
ショートアイアンに限らずアイアンは、距離を飛ばすクラブではありません。
9番で150yd飛んだらえらいとか、150ydを5番じゃ恥ずかしいとか、そんなことはありません。
ずいぶん前のシニアプロと素人が対戦する番組で、プロが言っていました。
アイアンは、ターゲットに運ぶクラブ
アイアンは方向性を最重視し、自分に無理のない距離を確実に打ちましょう!
いつも戒めを忘れてしまう管理人。もう一度意識しなおします。
フェースのどこに当たっているか確認することが大事です
アナログゆえに情報が分かりやすいです