バランス調整のやり方って、よく分かりませんよね?
振り心地を揃えるには、簡易的に「シャフトの性格」「重量フロー」「スイングバランス」をなるべく揃えましょう!という記事を以前お伝えしました。
バランス調整が大事な「まめゴル的、振り心地の揃え方」について
この時管理人の5Wの重さを変えましたが、わたくし仕上がりに全く納得いっておりませんでした。
重量を変える時は、ヘッドとグリップ側に上手く配分しないと、バランスが変わってしまいます。
案外奥深いバランス調整のうち、意図的ではありませんが「バランスダウン」のやり方をお伝えします。
管理人のクリーク(5W)はなにが問題なのか?
まず、管理人のセッティングの「重量フロー」を見てみます。(おさらい)
おおよそ1W、4U、アイアンが、「1.超おもい~2.かなり重い」のゾーンに入っているのに対し、5Wが「やや軽い」ゾーンに入っています。
※3Wも問題ですが、セッティングから抜くので今回はノータッチ
グラフからいくと、「362g」くらいにすると、ほぼ同じゾーンに入り良さそうです
(362gに仮設定してみたグラフ)
現在の総重量は、336gですので、「26g」違いがあります。
さすがに30g近く違うと、私でも差が分かると思います。
振り心地も違いますし、軽すぎる総重量は手元の浮きによるトップなどが心配です。
また、重量フローでは1インチクラブが短くなったら、13gほど重量を重くするそうなので
3.7インチ×13g=48g
ドライバー総重量313+48=361g
やはり、362gは適正な総重量のようです
この総重量を目指して、調整していきます!
実際の調整方法
①:ヘッドにつけるウェイトの変更
エミリットバハマ CarlvinsonCV-8 フェアウェイウッドは、大3、小3の計6個のウェイトが付いています。
これを重いものに変えることで、ヘッド重量を増やしてみます。
管理人の愛機のご紹介
②:シャフト専用鉛をつけてみる
あとで触れますが、ヘッド側だけに重さを増やしていくと「スイングバランス」が重くなっていきます。
現状、ほぼ「D0」なので少しは重くできますが、全てヘッド側で増やすのは無理です。
そこでバランスを保つため、グリップ側のシャフトに専用鉛を貼り総重量を増やします。
以前は5gの鉛を貼りましたが、今回は10g貼ります。
③:どうなったか
実際に増やせた重量はこうなりました。
総重量 | バランス | |
修正前 | 336g | C9.9 |
ヘッド増加分 | +12g | |
シャフト増加分 | +10g | |
修正後 | 358g | D6.0 |
目指した350g台後半は達成できたものの、バランスが「D6」となってしまい、おおむね「D3」で揃えている他のクラブのバランスと合いません。
バランスの数値が重くなる(例:A→D、0→6)とヘッドが効いている感じが出ます
D6はさすがに厳しいね
その後、なんとかウェイトを減らし「D3.25」まで調整しましたが、総重量が「352.5g」となってしまいました。これでは当初の目的を果たせません。
あちらを立てればこちらが立たずだね
やりたくはなかったですが、禁断の技を出さなければならなくなりました…
バランスダウンテープ
今回のように総重量をヘッドで増やした場合、ヘッド側が効いてしまいますのでスイングバランスは重くなります。
スイングバランスを下げるためには、グリップ側を重くするのですが私のようにグリップ近くに鉛を貼るだけでは劇的にはバランスは軽くなりません。
バランスを軽くするためには
- 重いグリップに交換する
- カウンターバランスなどグリップエンドに重りをつける
- バランスダウンテープを使う
などの方法があり、グリップの先端側を重くすれば効果が大きくなります。
私も劇的にバランスが軽くならないことは想定していたので、ブツは準備していました。
ただ、今付いているグリップは交換したばかり…。
現在入手困難になっているパルマックスという高級グリップに交換してから、1か月も経っていないんです。
これが私を押しとどめていましたが、やむを得ません。
やるしかない…
①:グリップを切り裂く
こんなにキレイなグリップ(自分で入れた)を裂くのは初めてです。
悲しい…
バランスダウンテープというものの存在を知るのが、1週間遅かった私のミスです。
②:印をつけ、シャフトをキレイにする
おおむねグリップがはまる先端に印をつけ、両面テープをはがしシャフトに残ったノリをキレイにしておきます。
③:バランスダウンテープを貼る
【バランスダウンテープ スペック】
- 巾:25.4㎜
- 長さ:500㎜
- 厚さ:0.12㎜
- 重量:約12g(1g@42.7㎜)
普段は螺旋巻きをするんですが、長さが心配だったので縦巻きしてみました。
ちなみに普通の両面テープとの重さの差は、ピッタリ10gでした。
④:溶液をグリップとテープに吹き、グリップを入れる
グリップの中に十分溶液を吹き、余った分をテープにたらします。
私はさらにテープに溶液を吹きかけてから、グリップを差し込みます。
多大な犠牲を払いましたが、バランスダウンテープを貼ることができました。
グリップの下すぐのシャフトに鉛が貼られませんので、見た目が良くなったと自分を慰めることにします…。
少し細かいやり方はコチラ
⑤:計測
同じヘッド状況で計測したところ、バランス「D1.75」総重量「354.5g」と出たので、さらにヘッド側を重くしました。
3gウェイトを増やし、バランス「D3.25」総重量「357.5g」。
これでだいたい希望通りになりました
実際に、重量フローを確認してみます。余計なクラブを省き、すっきりさせました。
ずいぶん直線に近いフローになってきました。
多大な犠牲を払いましたが、これで振り心地が揃ってくれれば嬉しいです。
ちょっと総重量が重過ぎる気がするんですが、私は軽いと手元が浮くのでこれで良しとします。
まとめ:大きな重量調整は他の方法で
今回はなんとか重量調整とバランス調整をやりきりましたが、かなり大変でした。
理由は、現状と希望の総重量への差が大きかったこと!
この方法では、10gちょっとまでの調整にとどめるべきだと思いました。
今回のようなそれ以上の調整となると、シャフト重量の変更やグリップの変更が現実的だと思います。
今までこうやって重量フローやスイングバランスを整えたことがなかったので、ラウンドで結果が出てくれることを願っています。
結果が出ずともやれることはやったので、今後は腕のせいにします。
皆さん、今回は(も?)かなりマニアックな記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
もう少しコイツを知るのが早ければ