みなさん、夏ラフは得意ですか?
管理人は前回のラウンドで、夏ラフの洗礼を浴びました。
打てるの?打てないの?
欲を出しちゃいけないの?出していいの?
すべての判断を間違えてしまったことが原因です。
プロツアーを見ていると、ラフに入れると1打罰に等しいペナルティと言われるのが良く分かります。
夏ラフは、アマチュアもペナルティと同じ様に考えるべきなのかな?
すべてティーショットをフェアウェーに落とすなんて無理なので、夏ラフの打ち方を一緒に考えてみましょう!
夏ラフはなにが難しいの?
先日のラウンドで、管理人は雨の夏ラフにおおいに苦しめられました。
管理人の1ラウンド中の、ラフからのミスは
- ラフから無理して4Uでショットし、チョロ×3
- ラフから無理して4Uでショットし、右セカンドOB
- 左ラフから7Iでシャロースイングで出せず
記憶を司る部分になにか故障を抱えてしまっているようです…。
結果、反省点としてこう述べています。
ラフから長いクラブを持ったことで、7打スコアを落としている → ラフでは、7Iまでのクラブ選択を徹底
7打は私にとっては、是非とも減らしたい無駄な打数です。
では、なぜ夏ラフは難しいのでしょうか?
①:出ない
ラフから打って、「ジョジョジョジョ!」という音と共に数ヤード先にボールが止まった経験は皆さんもお持ちだと思います。
これがラフからのショットで最も嫌な結果だと思います。
ラフからもう1回か…
普通のラフでもあることですが、夏ラフではさらにこの結果が増えます。
- ラフが長い
- 密度が濃い
- ラフが固い
- 結果ボールが沈んでいる
この様な理由で、出すのが難しくなります。
②:左右に打ち出してしまう
ラフの状態によってボールをインパクトする時に、フェースが開いたり閉じたりして当たってしまう危険性があります。
- フェースが開いて当たった結果、右に打ち出しセカンドOB
- フェースが閉じて当たった結果、球が上がらず「ジョジョジョジョ!」となったり、左にひっかけ
これもラフが固くなる夏ラフで、顕著になります。
特にフェースが閉じるミスが多いのが、特徴です。
たしかに左に巻き込むことがよくあるな
③:フライヤーが出る
ボールがラフに軽く埋まっている状態で打つと、ボールとフェースの間に芝が入りバックスピン量が足りないボールになることで球が上がらずグリーン奥へ飛んでしまいます。
結果、
- 高さが出ず、前に飛んでしまう → キャリーでグリーンオーバー
- バックスピンが上手くかからず、グリーンに止まらない → 転がってグリーンオーバー
こんなことになりやすいです。
グリーン奥から下りのグリーンに、深いラフからのアプローチという三重苦に…
では、実際にそんなやっかいな夏ラフにどう立ち向かうべきなのでしょうか。
夏ラフからの打ち方
当然ですが、もっともよい解決方法は
ラフに入れない!
これに尽きます。
ドライバーのコントロールショットや、ティーショットのクラブ選択を考え、フェアウェーキープを目指しましょう!
1.ライの確認
すべてフェアウェーに置ける様なら、だれも苦労しません。
そりゃそうだ!
そこで単に「夏ラフ」と「ひとくくり」にしないで、場合分けしていきましょう。
夏ラフの状態 | ラフが順目 | ラフが逆目 |
---|---|---|
ボールが浮いている | 難易度:D | 難易度:C |
ボールが半分埋まっている | 難易度:B | 難易度:A |
ボールが全部埋まっている | 難易度:A | 難易度:S |
順目/逆目
ラフが打っていく方向に対し、どうやって生えているか?というのが基準です。
どっち向きに生えているかは見ただけでは分からないので、必ずスイングしてみましょう!
芝からの抵抗が大きい方が、逆目となります。
ボールの埋まり方
ボールが、どの程度ラフに埋まっているのか判断します。
夏ラフの場合は、ほぼ「半分埋まっている」か「全部埋まっている」になると思います。
【管理人の判断基準】
半分埋まっている:ボールが遠くから見える
全部埋まっている:遠くから見えない or 密度の濃いラフに半分以上埋まっている
逆に浮いている場合は、ボールの下をすり抜けることだけ注意しましょう。
では、実際に各ライでの打ち方を見ていきましょう。
2.各ライの打ち方
①:ボールが浮いている/順目 難易度:D
あまり気にせず打てますが、フェースの上目に当たるので距離が出ない可能性があります。
必ず素振りをし、どの程度ボールが浮いているか確認しましょう。
その上で、ティーアップしている様に少しヘッドを浮かせば完璧です。
ラフからのショットは、事前の素振りが肝です!
ボールのなるべく近く(50㎝程度)で、行いましょう。
ヘッドの上にボールが当たりやすいので、飛距離が出ないことが多いぞ
②:ボールが浮いている/逆目 難易度:C
逆目の方向や固さによって、振り抜きに影響を受ける可能性があります。
こちらも必ず素振りをし、その抵抗を確認しましょう。
抵抗とフェースの上目に当たるので、距離が出ない可能性を考え番手を選択します。
③:ボールが半分埋まっている/順目 難易度:B
ここから判断が難しくなってきます。
仮に200yd程度打ちたいとして、管理人ならまず番手を考えます。
- 4U
- 4I、5I
- 7I、8I
・4番ユーティリティー
フェアウェーにあるなら、選択するクラブです。
ラフで使うのは、リスクが出てきます。
- ボールにしっかり当てられない → ゴロ、脱出失敗
- フェースが閉じる → ゴロ、脱出失敗、引っかけ
- フェースが開く → プッシュアウト
ボールの埋まり方が少なくボールの手前が薄ければ、ソールが滑り高さも出るので積極的にユーティリティを使ってみましょう!
【打ち方】
・少しオープンスタンスで振る
抜けを良くするために、若干オープンスタンスにし振ることでフェースが開いた状態でインパクトできます。
・振り過ぎない
手前からラフを刈る感じで振っていきますが、ヘッドスピードを上げるためにオーバースイングにしないようにしましょう。
しっかりボールに当てられないと、脱出失敗するのでちゃんと当てることを優先しましょう。
またヘッドスピードが下がることで、フライヤーの防止にもなります。
・リストターンは控える
ラフが絡まってフェースが閉じるので、リストまでターンすると引っ掛けが出てしまいます。
・払い打ちしない
ボールの上部に当たって、ボールが当たらずほとんど前に進めない可能性があります。
しっかりとボールに当てることを心がけましょう!
ダウンブローを意識しすぎる必要はありませんが、払わない意識は必要です!
打ち方は、基本的にすべて共通です。
抜けよく振りましょう。
・4番、5番アイアン
思い切って、使うのをやめましょう。
管理人は止めることにしました。
理由はやはりボールが上がらないので、脱出できない可能性が高まります。
また、ざっくりする危険性もあります。
何回もその選択で、大叩きしてるもんね
・7番、8番アイアン
基本はこの番手で、脱出を最優先します
【打ち方】は、ユーティリティーと同じです。
イメージとしては、ダウンブローで打ちましょう!
パット見て打ちづらいラフだなぁと思ったら、迷わず7,8番アイアンにすることが重要です。
少し小さめの番手の方がフライヤーが出る可能性も高いので、実際に打ってみると5,6番アイアンと距離は変わらない可能性もあります。
④:ボールが半分埋まっている/逆目 難易度:A
もう明確にペナルティだと覚悟しましょう
まず脱出して、次のショットを打ちやすく打つことを考えます。
ペナルティは1打で終わらせるが約束だもんね
まめゴル的大叩きを避ける約束事
クラブ選択は、
- 8I、9I
- P、A
- 56度など
こんなクラブになると思いますが、大事なことはヘッドが抜ける(ラフを切ってボールに当てる)ことです。
ボールの手前で何度かスイングして、選んだ番手が抜けるかチェックしましょう。
残念だと思うかもしれませんが、抜けなければ、距離があっても「P」を選ぶことも必要です。
またラフの抵抗が強くなるので、グリップの握り方を強くしましょう。
上半身に力が入り過ぎないように、グリップだけを少し強くします。
ボールが飛ばないので、番手を上げたくなりますが結果ロフトの寝たクラブの方が距離が出ることが多いです。
忍耐です!
ここの処理を間違えるといつまで経っても100叩きです
⑤:ボールが全部埋まっている/順目 難易度:A
これも、出すことを優先します。
クラブ選択は、9番アイアン以下としていくことが必須です。
ダウンブローで、ボールにしっかりとコンタクトしましょう。
ラフの絡みつき方も強くなるので、しっかりフェースを開いてグリップも強く握りましょう。
もうバンカーと同じように考えなければ
再度言いますが、重要なポイントは
- 9番以下の短いアイアンをもつ
- フェースを開く
- ダウンブローで打つ
です!
開き加減は何度も素振りし、芝が切れるか確認しましょう
⑥:ボールが全部埋まっている/順目 難易度:S
ハザードから脱出することだけを考えます。
管理人の場合、払い打ちの様にしてしまうと脱出できないことが多いです。
繰り返しになりますが、深いラフにある場合はダウンブローで打つことが重要です!
私はフォローを取らず、ボールを右側に置いて上からドスンと叩きます
当然クラブ選択もウェッジを含め、短いクラブを選択してください。
完全に埋まっている場合も、管理人は上に書いた通りあまりテークバックも取らずボールにヘッドをとにかくぶつけます。
ラフを切る様になど色々打ち方はありますが、ヘッドの力をボールに伝えないとラフから出せないので意識してやってます。
まとめ:欲を捨てよう
管理人がラフで失敗する理由ははっきりしていて、「打てないクラブを選択している」ということです。
ラフでボールが半分埋まっているなどライが悪いのに、
残り200yあるからユーティリティーで、4番アイアンで
といった選択が大きなミスを呼ぶのです。
まず頭に置くべきは、8番アイアンなどで脱出を優先し、次のショットを安全な状態から打つことです。
プロであれば絶対にパーセーブしなければと無理する必要がありますが、管理人レベルではダボを打たないために脱出を優先すべきです。
今後はこれを肝に銘じ、ラウンドをしていこうと思っています。
この前も人にはそう言って、自分は4U持ってたよ
…
夏ラフへの対応として、セッティングを変える記事もあるので、参考にしてみてください
夏ラフを攻略して、夏を得意なシーズンにしちゃいましょう!
やはりラフでの強い味方はユーティリティ
必ず1本入れてます