管理人がゴルフを始めて以来、ずっと疑問に思い悩んできたことがあります。
それは…
フェース面はシャットに動かすのか、積極的に開閉(ターン)させるのか?です
どちらのスイングも我流で取り組んできましたが、ついに答えを出す時がきました。
管理人流の、フェース管理についてお届けします!
- ドライバーの調子が良い時はアイアンがダメ、またその逆になってしまう
- シャンクが多い
- 広角打法(右も左も)になってしまう
- アイアンの飛距離が安定しない
まず、そもそも普通はどっちなのか?
1.フェースターン
元々は積極的にフェースターンをさせる方が、普通のスイングだと思います。
- フェースは身体の回転に伴いテークバックで開いていき、インパクトに向けスクエアに閉じられフィニッシュで更に閉じられる
- フェースターンをしなければ、必ずスライスする
- フェースターンをすることによりボールを捕まえ、飛距離を伸ばす
たしかに理にかなってる
それでは、なぜ別のスイングとも言える「シャットフェース」は生まれたのでしょうか。
当然理由があるはずです。
フェースターンの弱点
それはフェースターンに弱点があることです。
- フェースターンを意図的に行うと、スクエアなタイミングは非常に短くなる
- 最近のドライバーは重心距離が長く、一度フェースを開くと閉じづらい
- 動きやすい手首のローリングに依存するので、チーピンなどが紙一重で再現性が低い
ゴルフヘッドが大型化していく中で、ドライバーだけでなくアイアンも重心距離の長いクラブが生まれ始めました。
そうなると今より1/3程度小型だった頃のクラブで少数派だった、「フェースターンを抑えていくスイング」が増えたのは必然と思われます。
2.シャットフェース
そこで増えてきたのが、シャットフェースです。
- ヘッドの大型化に伴い閉じづらくなったフェースを、そもそも開かずテークバックしていく
- フェースを開閉しないことで、シンプルで再現性が高いスイングが可能
- 飛距離が落ちる可能性はあるが、ミート率とギアの進化で補える
なんか今どきだね
管理人がゴルフを始めた2017年頃は、シャットに上げるというのが流行っていました。
初めて買ったゴルフ雑誌に載っていました
ただ私には合わなかったのか、シャットに上げると「チキンウィング」になり左肘を痛めてしまいました。
右打ちの場合、フォローで左肘を背中側に引いてしまう格好悪いスイングの代表格
ただ一周回って、このスイングの良さが分かったので深堀りしていきます。
3.裏打ちフェース
管理人が挑み続けて挫折した、シャロー系のスイングに必須のフェースの動きです。
自力でシャロー(クラブが寝る)にする訳ではないので、フェースコントロールとは違います。
手首の脱力ができませんでした
シャローにクラブが倒れることで、私のイメージだと「クラブのバックフェース(裏側)がボールに向かっている」ような感じのスイングになります。
理屈上のメリットは感じたのですが、あまりにイメージができないのとフェースの向きがどこを向いているか分からなくなってしまうので諦めました。
管理人のフェース管理
ということで、管理人の行き着いた結論は、「シャットなフェース管理」です。
これは唯一解ではなく、自分に合うものを探したという感じです。
他のはできなかったしな
ただもちろん、選んだだけの優位性はあると思っています。
1.シャットなフェース管理のメリット
- フェースの向きをずっと感じられる(ずっとフェースがボールを見ている)
- フェースの開閉が少ないので、フェースがスクエアな状態を長くできる
- プッシュアウトやシャンクが減らせる
結果的に、再現性が高いスイングを可能にします
それぞれのメリットを見ていきます。
①:フェースの向きをずっと感じられる
管理人は、最近コックを入れるか否かで悩んでいました。
正確性or飛距離🏌🏻♂️
— まめゴルフ@ドローは諦めました (@mame_golf_ie) February 14, 2024
ずっと悩み、スイング迷子の原因に😭
極論すると、コックの有無👍🏻
1.ボウド(弓)リストをテークバックで作り、そのままインパクト
2.真っ直ぐ引いた後、縦コックしタメをキープしつつ、インパクトで開放
意識では天地ほど違うけど、動画は同じよう…
ご意見頂けると嬉しいです🙇🏻 pic.twitter.com/ypQxF3VxkW
(※2つ目のスイングは「シャットに上げ」の間違いです。)
コックを入れた方がヘッドが走る感じがあるのですが、いかんせんフェースの向きがどこを向いているのか把握できません。
またコックを入れることで、オーバースイングやシャフトクロスが起きそうな感じになっていました。
シャットにフェースを閉じながら上げ、コックを入れないことで、ずっとフェースがボールを見ている感じが分かります!
器用ではない管理人には、フェースの向きを直感的に感じられることはとても大事です。
②:フェースの開閉が少ないので、フェースがスクエアな状態を長くできる
ある程度積極的にフェースターンをする方が、ボールを捕まえるにはメリットがあると思います。
ただ管理人にはターン途中で開いて当たったり、閉じかけに当たり引っ掛けるデメリットの方が多くなってきました。
苦肉の策で、フォロー側でスイングを管理したりもしてきました。
フェースを開閉する意識を持たなくても、クラブの構造上必ず開閉します。
シャットなフェース管理を意識することで、自然な開閉もある程度穏やかにすることがメリットとなります。
③:プッシュアウトやシャンクが減らせる
上の②の結果として、こちらの効果が感じられます。
特にコックと併せ、クラブの開閉を積極的にするスイングを模索したところシャンクが激増してしまいました。
フェースが全く返ってこないうちに、ホーゼルが一番前に出てきてボールに当たってしまうのです。
手首の脱力&コックによるクラブヘッドの走りも魅力的ですが、私の場合はデメリットが大きくなってしまったのです。
2.シャットなフェース管理のデメリット
当然、デメリットも存在します。
- トップが低くなり、飛距離が短くなる
- フェース開閉のトルクが使えず、女性や力が弱い方には飛距離減が大きい
やはりフェース管理を意識すると、小さなスイングになることから飛距離減への影響はあります。
ただ下半身を大きく使うことや、スイングアークを大きくすることなどで補っていける部分は多いと思います。
またシャフトのフレックスを柔らかくするなど、正確性を強みにしたシャフト選択も考えてみましょう!
管理人愛用ドライバーシャフト
シャットなフェース管理のポイント
実践にあたり、管理人がやってみて気付いたポイントをご紹介します。
- ボールの位置は、左足かかとの前
- グリップはストロング
- テークバックはシャットに
- コックは使わない
- ボディーターンで振る(腕だけで振らない)
- アーリーリリースしない
あまり普通のスイングと変わらないな
①:ボールの位置は、左足かかとの前
賛否両論あると思いますが、一度試してみて欲しいです。
アイアンの場合の通常のボール位置(身体の中心等)に置いた場合、スイングが詰まってしまいボディーターンがスムーズに行えませんでした。
アーリーリリースせずにしっかりインパクトする場合、どうしても身体を開いた形でのインパクトとなることも理由かと思います。
問題なく打てる方は通常位置で良いですが、少しスタンス狭めで左足かかと前にチャレンジしてみて下さい。
②:グリップはストロング
シャットなフェース管理のためには、ある程度ストロングなグリップが適しています。
シャットに上げやすくなります
まずはストロング(左手の甲が正面に見えやすくなる方に回す)グリップで、練習してみて下さい。
ストロンググリップはシャットにしやすくボールも捕まりやすいのですが、フォロー側でフェースが閉じ易いです。
左に捕まるのが怖い時などは、デメリットもあります。
ウィーク気味(左手はクラブを下や横から握る)にすると、少し右に吹けた様な球筋になり左への巻き込みを防いでくれます。
③:テークバックはシャットに
当然ですが、ここが肝です。
上の動画はシャットなフェース管理のものではありませんが、ポイントは非常に似通っています。
フェースがボールを見ていることを確認しながら身体でテークバックしていけば、自然とこの様な形になります
最初はフェースを閉じてテークバックすることに違和感を覚えると思いますが、すぐ慣れます。
感じが分からない方は、上の動画のように最初にひねる感じを覚えましょう。
前提として、身体と一体化した腕を作るグリップをオススメします。
管理人のグリップルーティーン
再現性が高いことが重要ですので、管理人のルーティーンのままお伝えします。
上下同じ動画が、サファリ等では表示されてしまいます
申し訳ありません
- 地面に置いたクラブのグリップエンド付近を、右手の親指/人差し指で支える
- リーディングエッジを胸の向きと垂直(構えたい方向)に揃える
- 左腕とシャフトが一直線になるように構える
- グリップエンドを左太もも内側(足の付け根方向&へその高さ)を向ける
- 左手の掌と肘の内側を空に向け、腕全体を顔の高さまで上げる
- 静かに下ろす
- 肘の向きを変えず、手を希望の向きに内旋(親指の右側方向に回す)しグリップ
- 左手の小指/薬指/中指の「指」と指の付け根でクラブをはさむ(グリップエンドを余らせて)
- この時左手の中指のこぶしの山が見えるように(フックグリップで握りたければ、さらに薬指の山まで)
- 人差し指は下からクラブを支え、親指は人差し指との間を締めるべく寄せるだけ
- 親指はグリップに触れる程度
左手は全て大事なポイントです!
- 左手と同様に、腕を上げ肘の向きを整えてから、右手を内旋し(右手親指左側)グリップ
- 右手は添えるイメージ
- 左手フックが強ければ、右手は上から被せ気味に
- 左手スライスが強ければ、右手は下から持ち上げる感じに
- 人差し指から小指の上に、グリップを乗せる
- 親指は、グリップを握らない
- 親指はグリップに乗せても乗せなくても良いが、人差し指との間は締める
フックかスライスかは、両手の手首の先で調整するんだね
- 身体を動かすことで、クラブを動かす
- グリップの中を真空にするイメージで遊びは無くすが、グリッププレッシャーは下げる
- 少し手首も脱力することで、吊るアドレスが完成する
グリップと脇の意識を変えれば、再現性がグンと上がるな
④:コックは使わない
どうしてもコックしたくなってしまいますが、そこでフェースがボールを見ることは無くなってしまいます。
スイング中はある程度惰性でヘッドが動き、自然とコックが入るので自分で入れようとするのは止めましょう。
⑤:ボディーターンで振る
必ず胸筋の上に両腕前腕を置き、自然と脇が閉まった状態でスイングしましょう!
アドレスはこちらも参考に
⑥:アーリーリリースしない
インパクト前にクラブを放り投げるようなリリースをしてしまうと、インパクト前にヘッド挙動はコントロール不能になります。
インパクトまで保つつもりで、手首の角度をキープしましょう。
まとめ
今回は管理人が疑問に思っていた、「フェースはシャットにすべきか、ターンすべきか?」についてお届けしました。
万人に適した正しい形はないと思いますが、フェース管理の観点から見るとシャットなフェースのメリットもあります。
身体も固く不器用な私は、再現性が高いシャットなスイングを目指していきたいと思います。
シャンクが減るだけで、メリットあるよね
これから夏芝や厳しいライなどでの使用感も含め、加筆していきたいと思います
シャットなフェース管理にはコレもおすすめです!
シャローイング習得のため、管理人も使っている練習器具です
正しい使い方か分かりませんが、管理人はシャットにフェースを上げていくイメージを持つために使っています。
ハンガーの部分を、左前腕の内側に押し付けていく意識でやっています。
GGスイングだけでなく、役立つ動きだと思うのでお試しあれ!