隣のホールまで曲げられない雄大なレイアウト
まず驚くのはスライサーの管理人がどれだけスライスを打っても、ほとんど隣のホールまで届かないこと。
スライスには変な自信があるのだけれど、本当に届かない。
フェアウェイも広く、ほとんどOBもない。「これなら良いスコアが出そう」なんて思うと、いつも大たたき。
曲げて深い林に入ると、OBの方がよっぽど良かったと反省させられる罰を受ける。
ただ本当に気持ちよくティーショットをフェアウェイに打っていける数少ないコースだと思う。
2008年日本シニアオープンゴルフ選手権(優勝:中嶋常幸)、2016年日本オープンゴルフ選手権競技(優勝:松山英樹)、そして2027年日本女子オープンゴルフ選手権競技開催という日本三大オープン競技開催されるほどの、テクニカルなコースでもある。
日本学生ゴルフ選手権、ダイヤモンドカップなど、名だたる名勝負が繰り広げられた。
随所に配された深いフェアウェイバンカーは、伸びた黒・赤松の差し枝と相まって簡単にティーショットを打たせてくれない。
いつ来ても完璧なコース整備
真夏に来ても真冬に来ても、ここのグリーンが優しかった試しがない。
完璧に整備されたベントグリーンは、速く手強い。
3パットや、アプローチで往復ビンタは当たり前。でも、楽しい。
安易にグリーン中央を狙ったアプローチは、砲台の受けグリーンの奥にこぼれてしまう。
コースマネジメント、アプローチ技術、パッティングセンス。どれが欠けても太刀打ちできない、また挑もうと思わせてくれるコース。
歴史あるストーリー
狭山の開発母体であった武蔵野開発の会長石河幹武氏と社長小寺酉二(設計も担当)は、創設1955年の相模原ゴルフクラブと全く同じフォーメーションで兄弟コースと呼べる関係。
1959年にオープンした当時は手前高麗、奥ベントのワングリーンだったが、2グリーン化、両グリーンともにベント・サンドグリーンとした。
また日本オープン開催前にはバンカーを増やす大掛かりな改修が行われ、より戦略的なコースに変貌した。
現在でも毎年のように細かな改修が行われ、挑み甲斐のあるコースで居続けてくれる。
「支配人が選ぶベスト18」のゴルフ場に、札幌ゴルフ倶楽部などと12位タイとして選ばれました!
松山英樹プロ
2012年8月に「日本学生ゴルフ選手権」を、当時東北福祉大3年生の松山英樹選手が優勝。(1963年には甲南大3年の中部銀次郎選手が同大会で優勝)
2016年には、再度松山英樹選手が今度はナショナルオープンである「日本オープン」チャンピオンとなりました。
その後も記念品を寄贈いただいたり、時にはラウンドされたりしています。
管理人も一度だけお見かけしました!
まとめ
ちょっと格好をつけて紹介してみましたが、そんな大人のコースです。
毎回今度こそはと朝ティーグラウンドに向かい、帰りは反省だらけという当コースは本当に良いコースなんだと思います。
200Yを超えるショートもあり、バンカーだらけでどこにティーショットを打って良いか分からないコースもあります。
非常に平坦ではあるものの、バックで7000Y近いコースを歩いてラウンドするのはなかなかタフです。
西・東コースが本コースですが、南も若干トリッキーで面白いコースです。
ぜひ回る際は、バックから雄大なフェアウェイに向けティーショットを打ってください。当コースのずば抜けた広さが感じられると思います。
また27ホールに対し1600名ほどの会員のみと、適正とされる「1ホール当たり100名以下」を大きく下回る60名程度でビジターのみの予約も少ないことから予約が取りやすいことも利点です。
当日ブラっと競技にも参加することもできるほど、会員のプレー権利が重視された運営姿勢が、本当にありがたいです。
まめゴルEYE
総合評価 | |
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タイプ | 林間 |
広さ | |
難易度 | |
整備 | |
コスパ | |
特徴 | 日本オープン開催の雄大な27ホールチャンピオンコース |
練習環境 | 280Yドライバーレンジに加え、アプローチ、バンカー練習場完備 |
注意点 | 食事の大盛がすごく大盛 基本カートは利用不可 |
総評 | 雄大だが砲台グリーンや深く数が多いバンカーで難易度は高い |