ゴルフがちょっと始めづらいスポーツだと思われる理由の一つに、「ドレスコード」があると思います。
松山選手が2021年のマスターズ王者になった時に、王者の証である「グリーンジャケット」を肌身離さず持ち歩いている姿が、アメリカで絶賛されていました。
あのジャケットを誇らしげに来ている姿は、感動した!
そんなゴルフと馴染みがあるジャケットをはじめとしたドレスコードや、なぜか制限されるラウンド中の服装について考えてみます。
また、特に初心者の方向けに、どうやってドレスコードを考えたらよいかもお伝えしてみたいと思います。
- 名門ゴルフ場に誘われたけど、何を着て行けば良いか分からない人
- ゴルフメーカーが販売している服なら、問題ないと思っている人
なぜドレスコードがあるのか?
私がゴルフを始めた頃、ドレスコードという言葉は知りませんでした。
知っていたことは
・上着はズボンの中に入れなければならない
・高いコースに行く時は、ジャケットを着ていかないとクラブハウスに入れてもらえない
だけでした。
今見てもあながち間違っていないと思いますが、ドレスコードを理解していたとは言えません。
知らないことだらけなので、調べながら書いていきます。
1.ゴルフって元々ドレスコードがあるの?
もともと羊飼いの遊びとして始まったと言われている(諸説あり)ことから、最初はなかったのでしょう。
ただはるか昔の写真として見るゴルフは、それこそジャケットを着てプレーしているものがあります。
ラウンドしづらくないのかな?
これは主にヨーロッパの貴族がプレーヤーであり、乗馬などと同じようにゴルフを考えていたからだと思われます。
ドレスコードというより、昔の貴族はそのようにアウトドアスポーツを楽しんでいたようです。
2.ドレスコードって日本だけなの?
管理人は海外でゴルフをしたことがないので、調べた知識で書いていきます。
①:ドレスコードの有無
あるか無いかということであれば、当然あります。
日本と同じように、名門やメンバーシップのゴルフクラブには、日本より厳しいドレスコードもあります。
ただパブリックのゴルフ場も多く、そちらは無かったり緩かったり。
また寒い方のヨーロッパより、暖かいアメリカやアジアの方が緩いといった特徴があります。
そして服装にかかわらず、クラブハウスに入ること自体をメンバー以外に認めていないところも多くあるそうです。
このあたりは、日本とは違いますね。
日本でも名門と呼ばれるゴルフ場は、運転手さんがクラブハウスに入ることを禁じているところが多いです。
クラブハウスは資格を持った人のみが入る社交場であるという考えが、根底にあるように思います。
②:アメリカではTシャツ、短パンでやれると聞いたけど
パブリックのゴルフ場では、本当にラフな格好でのゴルフを認めている様です。
私の友人もアジアですが、ゴルフウェアでゴルフ場に行き、貸しクラブで昼食を取らずにスルーで回るのが当たり前だと言っていました。
日本もこれからはパブリックや、観光地のゴルフ場は、そうなっていくかもしれませんね!
3.ドレスコードは、ゴルフ場によって違うか?
パブリックと、メンバーシップで、ドレスコードを決める主体も内容も変わります。
①:パブリックのゴルフ場
パブリックでは、運営主体である会社が利用者などの意見を参考に決めています。
あまり厳しいドレスコードを定めてしまうと、若者やカジュアルにゴルフを楽しみたい層から敬遠される
ドレスコードをラフにし過ぎると、接待や企業コンペなど格式を重視する層は利用しない
このあたりの経営判断になってくるので、地域性や客層・プレーフィーなど様々な要素で変わってくるところです。
ただ基本的にカジュアルに楽しむ方や、若い方がプライベートで利用することが多くなるので、ドレスコードは緩いか定めてあるものの「有名無実化」しているところが多いです。
②:メンバーシップのゴルフ場
ゴルフ場のほどんどは、メンバーシップである会員制ゴルフ場となっています。
この中では運営会社がメインなところから、メンバーたちがメインで物事を決めているところまで様々です。
メンバーになるために必要な会員権(今は利用権的なものなど様々あります)が高額な価格で取引されているいわゆる「名門コース」は、メンバーに財界の重鎮や法人会員なども多くいる為メンバー中心の運営をされているところが多いです。
ただパブリックより緩いメンバーシップのゴルフ場もありますし、ジャケットを着てこないと帰らされるメンバーシップのゴルフ場まで様々あり、キッチリと線引きできません。
しかも、実質的にはドレスコードが有名無実化しているゴルフ場でも、「なに着てきても良いよ」とは書いてないのが厄介なのです。
③:では、どうするか?
上で書いた通り、一般的にはパブリックよりメンバーシップの方がドレスコードが厳しいとまとめたいところですが、実態は違います。
誤解を恐れず、まめゴル的にまとめますと
エリアの平均値と較べ、プレーフィーが高いゴルフ場は、ドレスコードが厳しい
となり、ほぼ間違いないです。
ゴルフ場のホームページを見ると、必ず定価的なプレーフィーが載っていますので、それが近隣ゴルフ場と較べ高いところは、ドレスコードが厳しいと思っておきましょう!
他には
【ドレスコードが厳しいゴルフ場の特徴】
・セルフプレーができない(必ずキャディ付き)
・ツーサムができない
・歩きのラウンドである
・プロの大会が行われている
※36ホールあり、プレーする方のプレーフィーは安くセルフだが、もう片方はプロの大会をやっていたりキャディ付きが基本となるゴルフ場は特に注意(クラブハウスは共用であることが多いため)
などといった特徴もあるので、覚えておくと安心です!
※上の特徴に当てはまったら、すべてドレスコードが厳しいということではありません
実際、どうしたらドレスコードで困らないの?
特にゴルフを始めて間もない方に向け、実際にどうすればドレスコードで失敗しないかをまとめていきます。
1.シチュエーションに応じて考えましょう
次のステップに分け、考えていきましょう!
何も考えず、ゴルフ場のホームページに載っているドレスコードどおり準備しましょう。
当然シャツの裾は、ズボンの中に入れます。
高価なものである必要はないので、必ずジャケットも持参します。(夏季はゴルフ場による)
プレーフィーなどで勝手に判断してはいけません。
往復の服装も、ラウンド時と異なるものとしましょう。
※新型コロナによりロッカーの使用や浴場の使用を禁じている場合は、ゴルフ場による
あまり奇抜な色や柄の服も、ドレスコードに関わらずなるべく避けるべきです。
ちょっと窮屈に思うかもしれませんが、「親父の小言」だと思って聞いてください!
後述する名門コース以外は、禁じられている格好をしていてもラウンドさせずに帰すことはないと思います。
ただ予約された方や、主催した会社さんが、その後ゴルフ場の利用を制限されたりする可能性があります。
自分が良くても相手にご迷惑をかけてしまうかもしれないことを、覚えておきましょう。
※「名門コース」の場合は、STEP3を確認してください
まずは、プレーフィーを調べましょう!
上でも述べた通り、近隣ゴルフ場より明らかに高いなどの特徴があれば「仕事ラウンド」と同様に準備します。
特にプレーフィーが高くもなく、他の特徴にも当てはまらなければ
・ゴルフ場のホームページをチェックしてみましょう(パブリックでも、「服装規定:ジーンズ・Tシャツ・サンダル等でのご来場はご遠慮願います。」などと書いてあることがあります)
・主催(予約)された人に、「服装で注意する点はありますか?」などと聞く
・プレーする服装で行く場合であっても、薄手のジャケットを持参する(夏季は不要)
などに気を付けられると良いと思います!
コンペなどでは、ラウンド後表彰式のような会が催されることがあります。
あまりにラフな格好だと恥をかくことになりますので、TPOを考え準備しましょう。
どこからが名門かと言われると難しいですが、近隣のプレーフィーと較べ2倍以上高いゴルフ場は同等に考えた方が良いと経験上思います。
またプロの大会や、セルフでのプレーが禁じられている等の特徴は、すでに触れた通りです。
名門コースではSTEP1の内容に加え、下記にも注意しましょう。
【名門コースでの注意事項】
・プレーできる年齢が決められている場合がある
・クラブハウス入場時のジャケット着用は、必須(夏季はゴルフ場による)
・襟付きのシャツ、ハイネックであれば良い訳ではない。(襟部分の高さなどの規定がある)
・蛍光、迷彩、大きなロゴなど、華美な服は避ける
・ジョガーパンツやカーゴパンツなどは、書かれていなくても避ける
・トレーナーの様に見えるものも避けた方が無難です(パーカーなども危険)
・くるぶしが見えるソックスは避ける(長ズボンでも)
・(どこでもそうですが)横柄な態度や振る舞いは、厳禁
・往復の服装では、忘れがちな靴にも注意しましょう(運動靴は避ける)
カジュアルなジャケットをひとつ持っておくと便利です
それ以外の初めてのラウンドへのお役立ちまめ知識
2.名門コースの特異性
以前名門コースで開催されたコンペで、「ゴルフ用の服だから良いはず」という理由で華美な服を着てきた方がプレーを認められず、コースの売店で服を買い替えさせられたことがありました。
その方はゴルフ場に文句を言っていましたが、私はその方のミスだと思います。
メンバーシップの名門ゴルフ場では、特に「我々はお客様ではなく、施設を使わせてもらっているゲスト」という意識を持つべきです。(お客様は神様ですの精神は、大間違いです)
そこでのルールを決め、どのように徹底するのかはメンバーたちが決めることで、我々に「おかしい!」という権利はありません。我々はそのコミュニティの一員ではなく、ゲストだからです。
クラブが将来どうなっていくか、クラブライフをどう楽しんでいくか、どんな人をメンバーとして仲間に入れていくか、そのすべてをメンバーが責任を負い決定している以上、ただのゲストの我々はルールに従い利用させてもらうだけです。
そしてそのようなトラブルが起きると、主催した方や予約した方、予約した方を紹介したメンバー、すべての人に多大な迷惑がかかります。
仕事でもプライベートでも、色々骨折りいただいている方に迷惑をかけるべきではありません。
招かれたゴルフ場でのルールを守れない方は、パブリックやドレスコードの緩いゴルフ場を利用するべきです。
お家にお呼ばれされたと思えば、良いのか!
厳しい言い方をしましたが、名門コースは本当に少数です。
棲み分けはもう済んでいると言って良いと思うので、楽しむ際はその特異的な雰囲気も合わせ楽しんだもん勝ちです!
名門コースでのラウンドは、得難い魅力があります
まとめ
今回は、「ドレスコード」をテーマにお届けしました。
少し説教臭かったり、堅苦しい内容になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
絶対失敗して欲しくないので、小言みたいに書いてしまいました
堅苦しいからパブリックの方が良いとか、カジュアルすぎるのは嫌だからメンバーシップにしようということではなく、同伴者と行きたいコースにどんどん行くべきだと思います。
服装ごときで、行くコースを限定するなんてもったいないです。
そしてまめゴルのおすすめとしては、基本的には名門コースに行く時は特別に注意する必要がありますが、どこに行くにも最低限のドレスコードは満足していくべきだと思っています。
私はどこに行くにも安いジャケットですが着ていきますし、新型コロナなどで注意書きがなければ往復とラウンドの服装は変えます。
それが普通になっちゃえば、確かに良いのかも
管理人は前日からウキウキ寝れなくなりますし、なんとなくゴルフという行事を、遠足や社交場に行くような特別な気持ちで過ごしたいと思っているからです。
キッチリしていって断られることはありませんので、オススメですよ!
英国紳士になったつもりで、決めていっちゃいましょう。