みなさん、「トップトレーサー」って知ってますか?
データ分析好きの管理人としては、ぜひ利用してみたいと思っていた「ショット分析とバーチャルラウンドができる」練習設備です。
ただ全国でも40施設程度しか導入されておらず、片田舎住みの管理人には縁遠い話だと思っていました。(2021年8月情報)
ところが、自宅近くの練習場に今年になって導入されていることを知りました。
トラックマン(お高い測定器)の購入を妻に冗談交じりに相談したところ、鬼のような顔でストップされた私に行く以外の選択肢はありません。
利用してみたいけど、「実際になにができるの?」「使い勝手や測定誤差は?」と悩まれていた皆さまに、管理人の使ってみた感想をお伝えします。
憧れのスカイトラック
トップトレーサ・レンジって何なの?
動画と管理人の行く練習場とは、だいぶ客層が違いますが…。
なんとなくどんな設備かお分かりいただけたでしょうか。
「トップトレーサ・レンジ」は、おなじみの【GDO(ゴルフダイジェストオンライン)】が運営する練習場向けの設置設備です。
よく皆さんが聞く「TRACKMAN(トラックマン)」も、似た設備なのですが、いろいろ違いがあります。
トップトレーサー | トラックマン | |
計測項目 | 飛距離(フラット・総)、ボール速度、打ち出し角度、高さ、着地角度、滞空時間、曲がり幅、中心からのズレなど | 左の他に スピン量、ヘッドスピード、動的(インパクト)ロフト、アタックアングル(ダウンブロー)、クラブパス、フェースアングル |
持ち運び | できない | 可 |
価格 | 練習場単位で導入(50セット以上) | 25万から100万くらい |
測定方法 | 天井や屋根上の複数カメラで練習場全体を測定 | 本体で1人を測定 |
その他 | バーチャルラウンドなどができる | さまざまなショット分析が可能 |
いつもどおり、ざっくりまとめますと
- トラックマンは工房やレッスンに使われる(練習場にあっても極一部の打席)
- トップトレーサーは練習場全体に設置
- 細かい測定は、ヘッドの軌道を追うトラックマンが有利
- トップトレーサーはヘッドを見るのではなく、打ったボールを測定している
似たようなものだと思っていましたが、較べてみると全然違うものでした
実際に管理人がトップした(汗)、ゴロのボールは測定しませんでした。
ただ普通に打った球は、非常に正確に測定していました。
実際の測定の様子
1.準備
- 公式ホームページや、ストアから「トップトレーサー・レンジ専用アプリ」をダウンロードしておきます。
- 名前を登録し、必要に応じGDO会員IDと連携しておきます
- クラブ名を登録しておきます
2.モードを選び測定
今回はクラブ別の飛距離を計測したかったので、練習モードの中の「クラブ別計測」をしてみました。
実際の使い方などは上に書いた公式ページの動画が見やすかったです。
管理人の測定の様子は、3倍速(後半は4倍速)で撮ってみました。
参考になれば幸いです。[wp-svg-icons icon=”confused” wrap=”i”]
実際にゴルファーがする操作は、とても簡単です。
- アプリで、打席の画面にあるQRコードを読み取る(これでデータ連動する)
- モードを選ぶ
- 打つ方向を選択(基本的に目の前のグリーン方向)
- (アプリと連動していれば)入力したクラブ名を選択
- 5球打つ
- 次に打つクラブを選択
- 以下、同様
こんな画面で測定されていきます。
3.使い勝手は?
テンポも良く、ポンポンと計測されていくのでストレスもありません。
説明書なども見ずに、直感的に操作もできたのでかなり優秀だと思います。
一度だけ、真夏だったので熱暴走的に再起動しましたが係員さんを呼ぶこともなく勝手に元に戻りました。
本当に、なにも余計な操作をすることがありません。
4.測定精度は?
私の心配は、コレでした。
トラックマンが目の前を通るクラブヘッドを詳細に測定するのに較べ、飛んでいくボールを全体的に測定する「トップトレーサー」に勝ち目はないと思っていました。
ですが、測定しなかったのは、バーチャルラウンドも含めゴロを打った5球(5球も!)だけ。
隣の打席からのボールを誤計測することもなく、飛距離も安定していました。
サイドスピンも打った通りにかかり、軌道も問題ありません。
プッシュアウトからのチーピンも、ちゃんと計測していました。
ランの部分は当然ライによりますので、参考値ということになります。
低い弾道のランが実際よりやや多いように感じました
また「ゴルフスイングトレーナー」で測っていると、打つ番手設定を変えると実際の出球に関わらず飛距離が明らかに変わります。
トップトレーサーは出たボールを測定しているので、番手設定によって変わらず信頼がおけると思いました。
色が違うのは、番手ごとに色分けされているためです。
ドットはボールの止まった位置で、円はそれらを少し余裕をもって囲った範囲です。
円が楕円だったり、横長だったりするのは、機器の問題ではなく腕の問題です
アプリとの連動は?
1.アプリで見られる内容
酷暑で、はじめての練習場でしたので撮影の勝手がわからず大苦戦していました。
そんなこんなで打った内容はあまり見ていなかった(!?)のですが、帰宅後アプリでチェックしてみました。
「クラブ別計測」の項目からは、各番手の平均値が出ています。
ちょっといやな予感はしましたが…。
アプリが残念だった記憶
今度のアプリは大丈夫でした!
2次元的な高さの表現のみありませんが、それ以外は練習場のモニターに映るものと差はありません。
こう見ると若干トラックマンと較べると質素ですが、過不足ないように思えます。
2.データの蓄積
アプリのページや公式を見る限り、データの蓄積について期間や有料化などは書かれていません。
スイングトレーナーでの測定は自分で保存でき、加工できるメリットがあります。
一方、トップトレーサーのデータは、球の散らばりやカス当たりをしっかり収集してくれるので信頼性が高いです。
どちらも良いですが、まめゴルとしては「トップトレーサー」の圧勝だと思いました!
トップトレーサーの費用は、練習場がサブスクリプション的に支払っているようです。
例えば距離が短い練習場であっても、トップトレーサーを使うことで距離以上の付加価値をゴルファーに提案できます。
まだまだ知名度は低いですが、これからどんどん広がっていくよう期待し【まめゴル】は応援します。
まとめ:これは使える!
「トップトレーサー」に期待し過ぎるくらいして練習場に行ったのですが、想像以上に素晴らしかったです。
正直、なんであの精度で計測できるのか謎です。
レッスンや、フィッティングスタジオでトラックマンを利用されている人は、クラブ軌道などヘッドの動きについて詳細な情報が見えないので物足りないかもしれません。
管理人のような引きこもりオタクには、自分でトラックマンを購入することがベストなのですがとても手が出ません。
そんな中、近くの練習場で「無料で」トップトレーサーが利用できるなんて、ゴルフの神様に「土下座して感謝するレベル」の朗報です。
そして、トップトレーサーの魅力はこれだけではありません。
前の日から寝れないほど楽しみにしていた、バーチャルラウンドの様子をお伝えします!
自宅で気軽にできるバーチャルゴルフ