みなさん、雨の日ゴルフのあとレインウェアは洗ってますか?
管理人は、他のゴルフウェアと一緒に洗濯物に出していました。
ところが、Twitterを見ていたところこれが間違いである可能性が出てきました。
たしかに洗わない方が、撥水効果は失われない気がする!
でも、湿度が高く蒸れた状態で着ているので、洗わないと臭くなる気もするし…。
分からないことは、徹底的に調べることにしました。
レインウェアのケアについてもお届けします。
管理人のレインウェアを調べてみた
1.なぜレインウェアを洗濯してはいけないと思ったか
まず管理人がなぜ「レインウェアを洗濯してはいけないのか?」と思ったか書きます。
きっかけは、Twitterのコメントです。
そこでは、「洗った方が良い」「洗ってはいけない」「拭くだけでよい」など色々な意見が出されていました。
たしかに、撥水効果が洗うことで失われてしまう気がします…。
ただ疑問だったのが、レインウェアとひとくくりにして論じてしまって良いものなのか?ということです。
レインウェアといっても、ビニール袋から顔が出せるようなものから高級なゴアテックス生地のものまであります。
そこで調べてみることにしました!
②:型番を調べてみる
前日利用したレインウェアは、ゴルフバッグの中にまだありました…。
匂いを嗅いでみたところ、まだ異臭はしていません。
Oh…
とりあえずハンガーにかけてみます。
昨日は蒸し暑かったので、袖も裾も外し半袖半ズボン状態で着ていました。
雨の日のラウンドの時に書いた、「レインウェア考」についてはコチラ
品番を調べてみたところ、「Callaway(キャロウェイ) 4WAYレインウェア(上下セット) 241-9988500」というものでした。
昨年10月ごろに購入し、3回ほど使用しました。
ハーフパンツになること、蒸れにくい作りと、コスパで選んだ記憶があります。
材質は大好きなゴアテックスではなく、「ダーミザクス」というもののようです。
ダーミザクス:東レが開発した高透湿性が特徴の透湿防水素材
耐水圧:20,000mmH20以上
透湿度:20,000g/m2/24hrs以上
ゴアテックスは、「耐水圧50,000㎜以上、透湿性25,000〜98,000g/㎡・24hrs」なのでちょっと負けている感じです。
ただ登山用や雪山用などさまざまな用途で利用されているもので、ゴアテックスの「多孔質」と違い「無孔質」の素材です。
イマイチよく分かりませんね。
飛ばしましょう!
使っている素材が分かったところで、もう少し調べてみます。
②:ダーミザクスは洗濯しても良いのか?
TORAYのホームページを見てみたところ、素材は「ダーミザクス®EV」というもののようです。
ダーミザクス®EV
耐水度 20,000mmH2O(196kPa)以上
透湿度 4,000g/m2-24hrs.以上 ※1
20,000g/m2-24hrs.以上 ※2 (2層)
16,000g/m2-24hrs.以上 ※2 (3層)
結露量 5g/m2以下
撥水度 3以上(20回洗濯後)
(出典:公式ホームページ)
この中にある「撥水度 3以上(20回洗濯後)」という記述が気になります。
調べてみるとスプレー試験というもので、撥水性能を表したものでした。
という意味かと思います。
洗濯をしても、撥水効果は薄れないということを言いたいと思うのですが、20回洗濯が十分なのか分かりません。
約10ケ月程度の使用で、3回しか使わない私からすると1年4回として5年
管理人的には、問題ない気がします。
なんとなく洗濯しても、良さそうな気がしてきました。
③:管理人のレインウェア洗っちゃうよ!
色々な素材メーカーのホームページやレインウェアの記事を見ましたが、結論として…
レインウェアを洗っても良いと思います!
ただデリケートな素材なので、もう一度管理人のレインウェアの洗濯表示を見てみます。
左の表示から順に
- 家庭洗濯OK、洗濯処理の温度(液温)40度以下、「弱い」洗濯可能
- 漂白不可
- タンブル乾燥(乾燥機の中で温風で回転させながら乾燥させる)不可
- 日陰の吊り干しがベスト
- スチームなし底面温度110度以下ならアイロン可
- ドライクリーニング禁止
- ウェットクリーニング(クリーニング屋さんに頼む洗濯)可
を表します。
洗濯記号に興味を持ったことがなかったので、勉強になったよ!
その他の注意点もあわせて、洗濯のポイントをまとめてみましょう!
【まめゴル的結論】レインウェアは洗ってよい!!
レインウェアを洗ってはいけないという考えは、撥水スプレーなどによる効果が落ちてしまうという考えからだと思います。
洗わない方が効果が落ちづらいのは確かだと思いますが、汚れている状態は撥水効果を下げている状態でもあります。
管理人は「レインウェアは洗ってよい」と結論付けましたが、色々注意すべき点はあります。
①:毎回は洗わない
本来であれば雨の中使用した場合、必ず汚れがつきますので毎回洗濯すべきです!
でも毎回洗濯し、撥水ケアなどするのは正直面倒です。
そこで、管理人のオススメは
・ レインウェアを使ったら、汚れを確認する
・ 大きな汚れがなければ、水滴を払い帰宅したら陰干ししておく
・ 大きな汚れがある場合は、その部分のみを中性洗剤で洗って陰干ししておく
※ 撥水効果を下げないように、こすらず叩くように洗いましょう
・ 例えば洗濯5回、撥水ケア1回のように撥水ケアの頻度を下げる
です。
汚れがあるとゴアテックスなどの多孔質素材であれば透湿性を妨げますし、撥水効果がある表面もうまく水玉にできません。
使用したら毎回洗濯するのではなく、汚れが気になった時や最近洗ってないなと思った時に洗濯するようにしましょう
②:どんな洗剤を使えば良いのか?
簡単に言うと、余分なものが入っていない洗剤がオススメです。
オールウォッシュの商品説明ページには、こう書かれています。
機能低下のメカニズム
「吸汗」や「撥水」といったアウトドアウエアの機能が、なぜ洗剤によって阻害されるのでしょうか?
なぜなら、現代の洗濯洗剤は、単に「汚れを落とす」ものではなくなっているからです。
洗剤の中には、ふんわり肌触りをよくするための柔軟剤、抗菌成分、香りのカプセルなどが、すすいだ後も繊維に残るよう作られているものがあります。これらの付着成分が、アウトドアウエアの機能性を阻害するモノたちの正体です。繊維の表面に目に見えない膜を張って、本来の機能を封じ込め、阻害してしまうのです。また、洗剤に含まれる漂白剤や洗浄成分がすすぎきれずに残留することで、機能低下の一因になることもあります。
管理人の家にある洗剤を見てみましたが、やはり色々入っている感じです。
左側が「アリエール イオンパワージェル」、右側が「ウルトラアタックNEO」です。
レインウェアはデリケートですので、中性洗剤の使用がベストです。
家庭用洗剤を利用する場合は、よく表示を確認した上で以下の成分の入っていない洗剤を検討してみてください。
- 漂白剤
- 柔軟剤
- 蛍光剤
オススメは、専用洗剤です!
若干お値段はしますが、それだけの意味はあります!
撥水処理 | コスト | メモ | |
---|---|---|---|
ニワテックス テックウォッシュ BE181 | 洗濯のみ | 中 (大) | 洗濯機にて利用可(撥水処理も別ボトルで洗濯機で利用可) 同じシリーズの撥水剤にて撥水リペアを行う(合算コストは同程度) |
ファイントラック オールウォッシュ | 洗濯のみ | 中 (大) | 洗濯機にて利用可 同じシリーズの撥水剤にて撥水リペアを行う(合算コストは同程度) |
グランジャーズ ウェアケア ツインパック | 洗濯とリペアの2剤 洗濯後に撥水剤を使用 | 大 | 洗濯機にて利用可(撥水処理も別ボトルで洗濯機で利用可) |
家庭用中性洗剤 | 洗濯のみ 成分によっては撥水低下 | 小 | 洗濯機にて利用可 |
他にもアウトドア用品専用の商品は色々ありますが、管理人は上記の商品をオススメします。
・ 洗濯は、専用洗剤がオススメ
・ 家庭用洗剤であれば、中性洗剤とし余分な成分の入っていないものにする
・ 洗濯を毎回行うのであれば、撥水ケアは数回に1度と頻度を減らす
③:洗う際の注意点は?
洗剤の説明書に応じた洗い方をして下さい。
その他の注意点は、以下となります。
- ジッパーやベルクロなどはすべて閉じた状態にする
- 洗濯表示を確認し、弱い洗濯表示であれば洗濯機の設定を変えます
- すすぎは2回以上設定
- 脱水はしない
- 乾燥器が使用可能か洗濯表示を確認し、可能なら使用する(※)
- 使用不可なら、陰干しする
- 陰干し後、洗濯表示を確認し当て布をしながらアイロンをする(※)
※ 熱を加えることで、撥水効果が回復することがあります
大事なレインウェアをメンテナンスした結果、素材を痛めてしまっては本末転倒です。
面倒臭がらずに、かならず洗濯表示は確認しましょう!
まとめ:コストと手間も考えよう
調べ始める前の印象と違い、結論は「ゴルフのレインウェアは、使用後毎回洗った方が良い!」でした。
洗わないことによる撥水効果の維持よりも、汚れていることによる撥水・透湿性の低下の方が問題なのが理由です。
ただ、管理人の結論に書いた通り毎回撥水ケアをするのは面倒ですし、コストもかかります。
そこで
出来る限り毎回専用洗剤で洗濯をし、たまに撥水ケアをする
が管理人のオススメとなります。
雨でも快適なラウンドを助けてくれるレインウェア、適切なケアをおこなって大事に長持ちさせましょう!
雨の日ゴルフのもう1人のキーマンはグローブ
たくさん予備を持っていきましょう!