きっかけは、この記事でした。
管理人のグリーン周りは、壊滅的な状況です。
チョロ、トップ、ダフり…グリーンの周りで、それまでの苦労が水の泡となるホールが多くありました。
そんな状況を助けてくれそうな「クロスハンドアプローチ」。
これに半年近く取り組んできた管理人が、アレンジを加え完成した新アプローチを満を持してお届けします。
その名は「クロスプリットアプローチ」
- グリーン周りのミスが多い
- ダフりやチョロで、スコアを崩してしまう
- 短いアプローチも乗せるだけで、寄せられない
- チップインを狙うアプローチを覚えたい
- もうグリーン周りで行ったり来たりしたくない
フィッツパトリックのクロスハンドアプローチとは?
1.クロスハンドアプローチの紹介
まずは全米オープン覇者のアプローチのメリットを、見てみましょう。
絶賛されてるな
- 右打ちであれば、左手がヘッド側、右手がグリップエンド側を持つ(通常と逆)
- 器用な右手を使いづらくなる(左手1本でスイングしているイメージ)
- 手打ちでは打てないので、ボディーターンのドリルとして有名
- 起き上がりや手元の浮きの改善にも、効果が高い
- ハンドファーストでインパクトができる
基本的に本番用ではなく、ドリルの要素が強いです
リッキー・ファウラー選手はクロスハンドでドライバー300yd近く飛ばすそうですし、渋野日向子プロもオフにはこの打ち方でトレーニングするそうです。
管理人も起き上がりをフォロワーさんに指摘され、ドリルとして勧められたのが取り組むきっかけでした。
練習する中で、実戦でもこの打ち方で打てるのでは?と思い始めてきました。
2.クロスハンドアプローチのメリット・デメリット
上で触れたように、「ボディーターン」「起き上がり防止」「ハンドファースト」「緩やかな入射角」「出球の高さが揃う」と、アプローチに求められるメリットがてんこ盛りです。
改めて、まとめてみます。
- 左手の甲でボールをなでるようなイメージで、左手を低く長く使える
- クラブと左手が一体化するので、スイングテンポが一定(ヘッドが走ったりしない)になる
- 入射角が穏やかになり、ダフリをほぼ消せる
- 右手首をしゃくる(手のひら側に曲げボールを持ち上げる)動きがなくなり、ハンドファーストになる
- 安定した入射角とハンドファーストで、出球が安定する(方向・高さ・スピン・速度)
- ボールが低く出る
- 右手でアプローチしていた人には、右手の感覚が消えるので感じが出ない
- 利き手ではない左手がメインになるので、距離感が合わなくなる
- 慣れるまで、練習が必要
- 左手の高さが変わる(起き上がる等)と、トップする
- あまり飛距離は出ない(長い距離のアプローチには向かない)
- 高さを出しづらい
一長一短はありますが、ミスを減らしオートマチックに打ちたい方に向いています
管理人考案のクロスプリットアプローチとは?
1.スプリットハンドとは?
こちらも有名なドリルであるスプリットハンド打法です。
左右の手の一体感が重要だと言われるグリップを、あえて左右の手を離しグリップします。
効果として、左右の手の役割が明確になることがあげられます。
- 肘が伸びてトップを作る
- グリップエンドをトップから引き続ける
- テークバックでクラブを持ち上げる
- 肘が折れてトップを作る
- ダウンスイングの始動でクラブを倒す
- タメを作る
- ヘッドを走らせる(右手が左手を追い越す)
- フェースを閉じる
スイングではとかく「悪」と言われる右手に多くの役割があることを、教えてくれるスプリットハンドドリル。
スイングの悪癖を消すのに、管理人も取り組んでいる優秀なドリルです。
2.管理人のスプリットハンドの意味
「クロスプリットハンド」と言える今回のアプローチにおけるグリップも、上で触れた役割を分けるという点は同じです。
ただ当然クロスハンドも混ざっていることから、役割が異なります。
- クラブヘッドの高さが変わらないように、コンパスの脚になる
- 手首を使わず固定する
- グリップエンドをおへそに向けてキープする
- ボールの強さをコントロールする(ただし、腕では振らない)
- 手首を使わず固定する
共通するのは左右の手を一体化させず、スプリットに(離して)グリップすることで両手の角度を変えないようにしています。
ここが最大のポイントです!
3.クロスプリットの注意点
管理人がクロスハンドアプローチをなんども挫折しそうになったのは、ラウンドでのトップの多さです。
理由は少し起き上がるとトップするほど固定された、左腕で形づくる「コンパス脚」の一定の長さにあります。
クロスハンドは左腕がコンパスの脚となり長さが変わらないので、円弧が一定になり入射角が安定します。
ただコンパスの脚が固定されているが故、他の部分でエラーを起こすとリーディングエッジがボールに刺さりトップします。
- 起き上がり
- 体重移動
- 手首を使いヘッドをしゃくる動き(左手が甲側、右手が手の平側に折れる) スプリットハンドで対応
- 身体ではなく、腕で振る
- スイングテンポが早くなる 円弧が崩れる
これらのエラーをなくすために、打ち方を工夫しました。
3.管理人の打ち方
- 両足を閉じる
※傾斜の場合は少し開いても良いので、斜面なりに立つ - 右肩が出ないよう、飛球線と肩を並行に
- ボールは中心か少し右足前
- 少しハンドダウン気味に構える
ハンドダウンしてヘッドと地面のすき間をなくしましょう
- 左腕をしっかり伸ばし、グリップ
- 一度グリップを顔の前まで持ち上げる(剣道のように)
- そのまま胸筋の上に、上腕を乗せる(脇が少し締まるように)
- 左手の向きは自然に
- 右手はグリップエンド付近を持つ
- 右手の平がフェース面のイメージ
- 少しハンドファーストになっていることを確認
- 左手はコンパスの足をイメージし、伸び縮みさせない
- 左脇は締めたまま
- 手首の角度はストローク中変えない
- スイングテンポを極限まで遅く(テークバックからフォローまで一定を目指す)
- ヘッドが低い位置を、動き続けるイメージ
- 絶対にすくい上げない
- ヘッドアップしない(起き上がらない)
- グリップエンドがおへそを指し続けるように、胸を回す(腕で振らない)
打ち方は変えずに、少しフェースを開いたりロフト角の違うクラブを持つことで出球の高さや強さを変えます。
管理人は、56度と60度をメインに使っています。
適度にスピンのかかった低い球が出るので、チップインを狙えるよ
【アレンジ】クロスハンドアプローチ
上で取り上げた「クロスプリットアプローチ」は手首が固定されるため、安定感があり低い球でカップを狙うことができます。
またある程度高さを出すために、ロフトの寝た番手にしたり、フェースを開くことで対応してきました。
上の動画のやつだな
今度はさらに柔らかさを出すために、2段階のアレンジを加えることにしました。
1.クロスハンドアプローチ
管理人の場合、テンフィンガーグリップですので単純に左右の手の間を詰めるだけです。
この時左手の位置は変えずに、右手を左手に近付けます。
これをすることで、若干左手首が動くことになり少し高くスピンの効いた球が出ます。
少しピンまで近づける「1:1」のアプローチの時、使用しています
2.一体型クロスハンドアプローチ
さらに柔らかい球を出すために、工夫した打ち方です。
右手を左手の中に差し込むような感じで、グリップし左右の手を一体化します。
あくまでクロスハンドですが、左右の手が重なるので右手の感覚を出すことができます。
ただより手首の角度が動くため、トップやダフリに注意が必要です
どちらの打ち方も、しゃくらない
ヘッドをボールの先に落とす!
通常のクロスプリットアプローチより更に、次のことを意識し使っています。
- 右足の前にボールを置く(人差し指の前くらい)
- 両足は閉じ、体重移動は絶対にしない
- スイングテンポをゆっくりにする
- 腕は使わず、ボディーターンのみで振る
- チンバック(飛球方向の逆にあごを向ける)するくらい、ヘッドアップしない
気をつけることは変わらないけど、さらに注意ってことだね
まとめ
今回はグリーン周りからチップインを狙える再現性の高い、「クロスプリットアプローチ」をお届けしました。
緩みやダフリなどでミスが多かったグリーン周りで、カップに近づける自信がついてきました。
ただ最初はトップの嵐で、何度も心が折れかけました。
練習が必要なんだね
できれば自宅や練習場の人工芝での練習に加え、天然芝の上でもたくさん練習して欲しいです。
慣れてくれば、オートマチックにカップを狙うことができる必殺技を手に入れられます。
最初はボールの行方が気になりますが、心を鬼にしてヘッドアップせずゆっくりストロークしましょう!
管理人のグリーン周りの救世主