静かなブームとなっているミニドライバー
2023年4月に、前作の「BRNRミニドライバー」がリリースされてから、トミー・フリートウッド、アダム・スコットなどが実戦投入しています。

私の大好きな片山晋呉プロも、2024年の日本プロゴルフ選手権大会で「パラダイム AI SMOKE TI340ミニドライバー」、セガサミーカップで今回ご紹介する「BRNR ミニ ドライバー カッパー」を使用していました。
最近ミニドライバー界は、活発な動きを見せています。

タイトリストも新作投入するみたいだしな
ティーショットセーフ率92%!

実は管理人は、2019年にUSモデルの「ORIGINAL ONE MINI DRIVER」を使用していました。


当時はシャフトをハードにセッティングしてしまったこともあり、重固くて使いきれませんでした…
3Wを入れていない管理人としては、普通のドライバーとの2本差しを狙い、ミニドラ再チャレンジしてみます!
ミニドライバーとは
1.ミニドライバーの特徴
- 460cc近いヘッド体積の普通のドライバーに対し、300-340ccの大きさ
- 45.5や46インチのクラブ長の普通のドライバーに対し、43インチ台の長さ
- フェース高が低く、フェアウェイウッドのように打てる

かなり違いがあるね
①:大きさ
普通のドライバーはルール上限の大きさとなっているのに対し、ミニドライバーは昔のドライバーのように300cc台の大きさになっています。

ただ管理人的にとって大きいのは、ドライバーと比べての小ささではなく「スプーン(3W)」より大きいということです。
165-200ccとなっており、ミニドライバーの2/3

このFWの小ささが、ちゃんと当たらない恐怖を生みます
②:長さ
2インチ(約5cm)の長さの違いは、小さなようでとても大きく感じます。
ボールと自身の距離が、ドライバーより明らかにスプーンの長さに近いです。

そこに上述の大きなヘッドが付くことで、確実にボールに当てられる安心と方向性がもたらされます。
③:フェース高
フェース高が抑えられたシャローな形状で、上から見た時の小ささは感じません。


それよりヘッド形状で、フェアウェイからでも打てそうな雰囲気が嬉しいです。
少し浮いたラフからの直ドラでも、250yd近い飛距離が出せました
また突出して大きい普通のドライバーと比べ、他のクラブとの流れから自然に構えられる点も好感触です。
2.ミニドライバーの欠点
人によるとは思いますが、管理人レベルで感じたミニドライバーの欠点です。
- やや飛ばない
- ヘッドが重く感じる
①:やや飛ばない
実際に1月中旬の早朝7時、外気温1℃で、打ってきました。

通常、キャリー145ydの7番アイアンですが、モコモコに着込んだ状態で128ydとなっています。
12%ほど飛んでいない状態です。

管理人の愛するエミリットバハマ「CV-11PRO」です。シャフトは「FireExpress EX」フレックスS(振動数265)
平均キャリーは217yd、総飛距離241ydとなっています。
7I換算だと、キャリー245yd、総飛距離272ydとなります。

ランが多いから、総飛距離は参考値だね

「BRNR ミニ ドライバー カッパー」は吊るしで、シャフトはUST Mamiya社製 「プロフォース65 M40X」。
平均キャリーは208yd、総飛距離223ydとなっています。
7I換算だと、キャリー235yd、総飛距離251ydとなります。

15yd前後、飛ばない感じです

ボールの高さと、球がまとまっている感じはするな
②:ヘッドが重い
これは前に使ったことがある「ORIGINAL ONE MINI DRIVER」の時にも感じたことです。
USモデルだったこともあり、かなり重く固く感じました。
「BRNR ミニ ドライバー カッパー」はそこまで重くは感じませんが、スペックを見ると簡単に振れるという数値でもありません。

- ヘッド体積:304cc
- 長さ:43.5インチ
- クラブ重量:331g
- シャフト重量:67g
- トルク:4.5
- バランス:D3
ドライバーより2インチほど短いので、重量フローから考えると「0.5インチごとに6-7g重くし」25g前後重くて問題ありません。
ただドライバーとして考えると、330g超の重さはかなりの重量級です。(通常は300g前後)
またバランスも「D3」と出ていますので、ヘッドが効きすぎと感じる方も多いと思います。
ヘッド重量は、213.5gでした

3Wと考えるべき重さだな

少しトルクの少ない(ねじれづらい)シャフトを選んでも良さそうです
BRNR ミニ ドライバー カッパー13.5°
1.外観




私はとても茶色好きなのと、つや消しブラックという感じなので、良いカラーリングだと思います。
ただ一般的なカラーとは言えないので、好みは分かれそうです。

2.テクノロジー
①:MWTシステム
ここが最も変わったところかと、思います。
弾道調整を可能にする「MWTシステム」搭載
公式HP
重心位置の調整ができるMWT(ムーバブル・ウェイト・テクノロジー)システムを搭載。重量の異なる13.0gと1.5gの可変式ウェイトをソール前方と後方部にそれぞれ配置。プレーヤーの目的に合わせた弾道調整を可能に。
以前から採用されていますが、この形状(前後交換式)は前作からのようです。
- 通常(販売時)
- フェース側が1.5g、後方が13g
- 深重心となり、寛容性が高まり高弾道となる
- 前後逆
- フェース側が13g、後方1.5g
- 浅重心となり、ロースピンかつ強弾道となる
- 公式HPによると、約200回転ほどスピン量を低減できる

私は前後逆にし、低い強弾道を!

どちらが良いか迷いましたが、強く低い球を打ちたいので「前後逆」にしました。
②:K-SOLE
ティーアップだけでなく直ドラをしやすいように、芝の抜けを良くしているそうです。
③:ZATECH チタン ツイストフェース
劇飛びのZATECHチタンフェース(SIMのFW等で採用)と、貫通型スピードポケット、ツイストフェースの相乗効果で、寛容性と飛距離を両立させています。
④:レトロバーナーエディション&グリップ




レトロだし、ヘッドとカラーも合っていて渋いな
使いごこち
真冬なので、ちょっと振り切れていませんが、再度データを乗せます。

また、ティーアップなしでも打ってみました。


さすがにスプーンほど上がりませんが、フェアウェイからなら打てそうです。
- 出球はある程度まとまった
- 適度なつかまり(凄くつかまる訳ではない)
- オリジナルワンと較べると、かなり易しい
- 冬でも220yd近いキャリーが出ており、飛距離性能も高い
- フェース「-1(閉じ)」「ロフト+1」の状態で、ウェイト前後を逆にしたところ、打ち出し角は13°と適正
- 直ドラも可能
- 打感・打音は普通
- 振ると、左右に散らばる(吊るしシャフトのトルクが4.5とやや大きい)→柔らかい(振動数は240cpm強)
- 上記セッティングの場合、それほど球は上がらない(通常に戻すと、かなり上がる)
- バランス、重量ともに、若干重く感じる

オリジナルワンほどの癖はないので、シャフトの調整などで使っていけそうです。
管理人は先端剛性高めの、中元調子を選びました

まとめ
一度使えなかったミニドラを、再度使ってみることにしました。
スプーンを入れていない管理人にとって、これが使いこなせればかなりの武器になります。

上にさらに飛ぶクラブ(通常ドライバー)があると、力まず振れるのもメリット!
狭いフェアウェイのホールで、ドライバーでは収まらないと思ってフェアウェイウッドを持った結果、OBやチョロという苦い記憶を持つ方は多いと思います。
宮本武蔵の2刀流のように、ドライバー2本差しで難コースと戦ってみましょう。

まめゴルEYE
総合評価 | |
---|---|
タイプ | ミニドライバー |
打感 | |
操作性 | |
寛容性 | |
コスパ | |
特徴 | 飛距離と正確性を両立した短ミニドライバー |
備考 | 吊るしのシャフトだと少し柔いかも |
総評 | ある程度のスイングスピードがあれば、スプーンより易しい フェアウェイウッドでのOBより、危険は少ない |